東京株式(大引け)=177円高、円安などを好感して主力株中心に買われる
大引けの日経平均株価は前日比177円88銭高の1万9072円25銭と続伸。東証1部の売買高概算は22億5444万株、売買代金概算は2兆2666億7000万円。値上がり銘柄数は1546、対して値下がり銘柄数は364、変わらずは94銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク選好の流れに乗って続伸となった。前日の米国株市場ではNYダウが4日続落したものの引けにかけ戻り足をみせるなど、押し目買い意欲が反映された地合いだった。また、イエレンFRB議長が講演で2018年末までに利上げは年2、3回と明言したことが日米金利差拡大の思惑につながり、ドル買い円売りの動きを誘発、1ドル=114円台後半まで円安が進んだことが主力株中心に追い風となった。先物主導の裁定買いも加わって、日経平均は200円を超える上昇をみせる場面もあった。ただ、あす20日にトランプ氏の大統領就任会見を控え、これを見極めたいとの思惑から、上値も引けにかけて重さがみられた。
個別では、円安を背景にトヨタ自動車<7203.T>が買い直されたほか、ファナック<6954.T>が高く、任天堂<7974.T>もしっかり。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>をはじめメガバンクも買いが優勢だった。松竹<9601.T>が大幅高、商船三井<9104.T>も買いを集めた。モバイルクリエイト<3669.T>が買われ、熊谷組<1861.T>も上昇。このほか、日本電子<6951.T>、アドソル日進<3837.T>なども高い。
半面、東芝<6502.T>は損失幅が5000億円超となる可能性が報じられ急落、一時ストップ安近辺まで値を下げる場面があった。大塚ホールディングス<4578.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>などが軟調、ディー・エヌ・エー<2432.T>も売りに押された。ジーンズメイト<7448.T>も急反落、日本航空電子工業<6807.T>、さくらインターネット<3778.T>も安い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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