2. 財務状況と経営指標
2024年8月期第2四半期末において、資産合計は前期末比441百万円増加し、3,069百万円となった。流動資産は現金及び預金が385百万円増加したことなどにより、同425百万円増の2,557百万円となり、固定資産は敷金の増加などにより同16百万円増の512百万円となっている。
負債合計は前期末比26百万円減少し、1,508百万円となった。流動負債は前期末横ばいの1,434百万円となっており、固定負債は26百万円減の74百万円となった。これは、長期借入金が26百万円、賞与引当金が52百万円、未払金・未払費用が80百万円減少したものの、契約負債が140百万円増加したことなどによる。
純資産は資本金、資本剰余金がそれぞれ35百万円増加したこと及び、当期純利益395百万円などにより前期末比468百万円増加し、1,560百万円となった。この結果、安全性を表す経営指標はすべて改善され、流動比率178.2%(同29.6ポイント改善)、負債比率96.8%(同43.8ポイント改善)、自己資本比率50.8%(同9.3ポイント改善)となっている。
3. キャッシュ・フローの状況
2024年8月期第2四半期末における現金及び現金同等物は前期末比385百万円増加し、2,361百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは401百万円の収入(前年同期は346百万円の収入)となった。税引前四半期純利益530百万円のほか、契約負債の増加140百万円、法人税等の支払い134百万円、未払金の減少62百万円、賞与引当金の減少52百万円等によるものである。
投資活動によるキャッシュ・フローは44百万円の支出(前年同期は0.7百万円の支出)となった。敷金の差入による支出27百万円、有形固定資産の取得に伴う支出17百万円によるものである。
財務活動によるキャッシュ・フローは29百万円の収入(前年同期は190百万円の収入)となった。主に新株予約権の行使に伴う株式発行による収入70百万円、長期借入金の返済による支出42百万円によるものである。同社の収益性の高さから、本業で獲得した資金を、広告投資を含めた投資資金として潤沢に保有できていることが窺える。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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