続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は271億円で前年同期比33.8%増となったが、第1四半期の152億円、同65.9%増に対して、6-8月期は119億円、同7.2%増と収益は鈍化する形になっている。過度な業績上振れ期待などはやや後退の方向のようだ。国内事業において、金利上昇の影響で債権流動化益が減少、下振れとなっているもよう。なお、リボ残高の増加など営業債権の積み上げは順調のようだ。
イオンディライ<9787>:4280円(+260円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は76.2億円で前年同期比4.8%増となり、第1四半期の同5.2%減から増益に転じている。顧客内シェア拡大や新規顧客開拓に加え、単価見直しの推進なども奏効しているようだ。通期予想の160億円、前期比5.0%増は据え置いている。また、中期計画も発表、27年2月期営業利益は170億円を計画するほか、株主還元策としては、配当性向50%も視野、自社株買いも機動的に検討・実施としている。
レノバ<9519>:907円(-27円)
大幅続落。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続し、目標株価を2850円から1100円にまで引き下げている。バイオマス発電所の運転開始遅れ、バイオマス燃料の高騰影響などから業績予想を引き下げたほか、東京ガスへの第三者割当増資による希薄化、成長ポテンシャル見直しなども考慮しているもよう。25年3月期営業利益は従来予想の149億円から19億円に引き下げ、コンセンサスの55億円程度も下回るとみている。
INPEX<1605>:2098.5円(-74.5円)
大幅反落。本日は同社をはじめ石油関連株が下落率上位に顔を連ねる展開になっている。前日のNY原油先物相場は大幅に反落、WTI先物11月限は前日比3.6%の下落となっている。中国の需要減少懸念や米EIAが原油価格の見通しを引き下げたことが意識されたとみられ、利益確定売りが集まっているようだ。また、中東情勢に関しても、レバノン停戦に向けた動きが散見されつつあるとの見方も出てきているようだ。
わらべ日洋<2918>:2094円(-236円)
大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は42.6億円で前年同期比5.2%減となり、従来計画線上での着地となっている。一方、通期予想は従来の45億円から36億円、前期比43.6%減にまで下方修正している。国内食品関連事業において米飯群で計画を下回る売上推移となっており、下期も継続する見込みのもよう。また、新設した入間工場の初期赤字も想定以上に大きい状況のようだ。
VIS<130A>:1254円(+215円)
大幅に反発。英Liverpool ChiroChem社(LCC社)とRNAを標的とした低分子医薬品の共同創薬事業に関するパートナーシップを結ぶことで合意したと発表している。LCC社の持つ化学薬品プラットフォームと、Veritas In Silicoの創薬プラットフォーム「ibVIS」を融合させ、非公開のmRNA標的に対する世界最新かつ最高峰レベルのアセット(フラグメント化合物)創出を目指す。
カオナビ<4435>:2255円(+224円)
大幅に3日ぶり反発。経済産業省がタレントマネジメントシステム「カオナビ」を導入したと発表している。職員のプロフィールの共有を通じた省内のコミュニケーション活性化、能力・スキルの可視化、知恵の継承、職員のキャリアパス構築支援などのタレントマネジメントを実現することが目的という。カオナビは、社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理して可視化するシステム。
アプリックス<3727>:183円(+44円)
一時ストップ高。24年12月期の期末配当予想を従来の無配から未定(前期末実績は無配)に修正している。25年3月開催予定の定時株主総会の決議を経て初配を実施する予定と8月13日に開示しているが、この度、上場企業の配当に関する動向や施策の内容を参考として目標とする配当性向の水準を30%に決定した。具体的な内容については現在検討中であり、確定次第速やかに知らせるとしている。 <ST>
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