東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割近くを占めている。セクターでは保険、空運、パルプ紙、陸運、精密機器、医薬品が軟調。半面、鉄鋼、ゴム製品、金属製品、輸送用機器、海運、非鉄金属、水産農林が堅調。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、テルモ<4543>、ダイキン<6367>、中外薬<4519>、KDDI<9433>が軟調。一方でソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、エムスリー<2413>が堅調。
コロナ警戒の中において、短期的な過熱感が警戒されていた日経225型には売り仕掛け的な売買が向かいやすい半面、割安感が指摘されていたTOPIX型へは資金が向かっており、日経平均が26000円に乗せてきた17日に15.00を超えてきていたNT倍率は14.77まで低下しており、TOPIX型の割安修正がみられている。11月末に向けてはNTTドコモ<9437>の指数構成銘柄除外でパッシブファンドの調整に伴う需給要因もあり、TOPIX型の相対的な底堅さが意識されやすいところであろう。
また、東京都の新規感染者数が増加傾向にあるが、連休明けには1日の新規感染者数が1000人を超えてくるともみられている。ただし、関連するヘッドラインに対して仕掛け的な売りが出やすいが、マーケットに与えるインパクトは限られており、売り方にとっても仕掛けづらい需給状況とみられる。日経平均の25000円接近の場面においては押し目買い意欲も強そうであり、下値の堅さは意識されやすいところであろう。
<AK>
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