東京株式(大引け)=218円安、銀行など金融株安が足を引っ張り反落
大引けの日経平均株価は前日比218円53銭安の1万6465円40銭と反落。東証1部の売買高概算は16億4382万株、売買代金概算は1兆8211億8000万円。値上がり銘柄数は556、対して値下がり銘柄数は1223、変わらずは101銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが133ドル高と反発したものの、原油市況の軟化や為替の円高警戒ムードのなか売りに押される展開。注目された米大統領選のテレビ討論会でクリントン氏が優勢だったことは、米国株市場だけではなく日本株にも好材料として作用するところ。しかし、買い気は盛り上がらなかった。100円台半ばでもみ合う為替相場を横目に自動車など輸出株に売りがかさんだほか、銀行や証券など金融株が売られ投資家心理を悪化させた。売買代金は2兆円に届かず、日経平均は1万6500円を下回って着地している。ただし、114円前後が配当の権利落ちに伴う株価押し下げ要因となっている。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>、富士重工業<7270.T>など自動車株が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクの下値模索も続いている。NTT<9432.T>も軟調。ヤーマン<6630.T>、ハニーズ<2792.T>が大幅安となったほか、ここ急騰していたさが美<8201.T>が取引時間中に売り転換して安く引けた。東洋鋼鈑<5453.T>、日本軽金属ホールディングス<5703.T>なども下落した。
半面、任天堂<7974.T>がしっかりした動き、LINE<3938.T>、ニトリホールディングス<9843.T>は連日の上値追い。コカ・コーラウエスト<2579.T>が大幅高、東芝<6502.T>も物色資金を集めた。ローツェ<6323.T>が大幅高に買われ、ステラ ケミファ<4109.T>、ブイ・テクノロジー<7717.T>も値を飛ばした。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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