<動意株・1日>(大引け)=KLab、図書印、重松製作など
図書印刷<7913.T>=大幅続伸。ボラティリティの高い材料株として短期資金の買いが集まりやすいが、ここ低位材料株物色の流れが横に広がりをみせるなかで人気再燃の気配だ。土地含み関連株としての位置付けや電子書籍への展開が買いの手掛かり。有配にもかかわらずPBRが0.6倍台と低いことも同社株の特徴だ。
重松製作所<7980.T>=ストップ高。中国の北京でPM2.5による大気汚染が深刻化、今週中にも有害物質が日本上空に到達すると予測されることが報じられ、産業用防毒マスクの大手の同社に引き合い増加の思惑が再燃したようだ。3月11日に年初来高値1699円を付けており、期日明けで需給が改善していることも買い気を誘っている。
東海運<9380.T>=急伸。2020年の東京五輪開催に絡み、東京湾岸エリアの含み資産が注目されており、市場では株価変貌の可能性が指摘されている。同社は老舗の物流会社だけあって、湾岸8キロ圏内に、お台場流通センター、青海流通センター、ワールド流通センターなど物流拠点を複数保有し、その土地面積はのべ3万3000平方メートルを超えるとみられる。時価PBRはわずか0.6倍台と割安感が際立つだけに、上値余地の大きさを暗示している。
ピクセラ<6731.T>=ストップ高。全般主力株の手掛けにくさの裏返しで低位材料株の循環物色が続くなか、画像処理機器を手掛ける同社株に特定資金介入思惑が浮上、短期資金の追随買いを誘っている。業績面では前12年9月期は連続の大幅赤字と厳しい局面が続いており、今9月期営業黒字化を目指すものの達成は微妙。一方、需給面では資金調達に絡む思惑を絡めた玉移動の動きが観測され、一頭地を抜く急騰性を背景に仕手化素地が指摘されていた。
新日本科学<2395.T>=大幅高。13週・26週移動平均線一気に上回り、もみ合い上放れの動きが鮮明。秋の学会シーズンを迎え、バイオ関連株に短期資金の物色の矛先が向いている。また、10月7日から始まるノーベル賞の発表が近づいており、昨年はiPS細胞関連株フィーバーを巻き起こした京都大学山中教授の例があるだけに思惑を呼ぶ。そのなか同社株は9月26日に米国法人と経鼻製剤の基盤技術でライセンス契約を結んだことが人気の発火点となり、株価は上値追いに転じた。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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