エボラ出血熱や急激な円安が悪材料に
ニッコウトラベル(9373)
■注目理由
同社は、60歳以上を主要顧客に、海外パッケージ旅行の企画販売を手掛けています。同社顧客はヨーロッパへの海外旅行にいく渡航者が多くを占めています。
直近発表した第1四半期決算では、売上高16億900万円(前年同期比+24.7%)、営業利益2億600万円(同+143.2%)、当期純利益2億4900万円(同+113%)と大幅な増収増益を達成しています。これは、同社が企画したツアー参加人数が堅調に推移したことが要因です。しかし、11月に発表予定の第2四半期期間は、ヨーロッパ旅行のベストシーズンである初夏を超えていることから、渡航者数は減少することが考えられます。業績縮小が予想される事業環境では、業績拡大を期待した買いは入りにくいと判断しました。
また、円安により現地費用が増加することで、海外渡航者数が減少することも懸念されます。同社はユーロ・ドル通貨などの予約購入を定期的に行うことで為替リスクをヘッジしています。しかし、直近の為替相場が急激に円安に進行したことを考慮すると、為替リスクが大きくなったことから、業績悪化を懸念した売りに押される可能性が高いでしょう。
過去の検証結果は以下の通りです。
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勝率:93.33%
平均損益(率):4.89%
平均利益(率):5.90%
平均損失(率):-4.38%
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