重要イベント来週に控え買い戻し需要を期待
中国やアメリカなどの景気不透明という不安から国際貨物の停滞を懸念され、市場波乱とともに値下がり傾向が続いてきましたが、反発するタイミングを模索している状況に差し掛かりつつあると観ています。
同社の21日木曜引け値は1400円で前日と変わらず。安値は1397円と一日の値動きは比較的落ち着いていました。
その背景には信用の倍率が急激に低下し、信用売りが増加したことに対する買戻し需要が出始めているのではないかと考えられます。
というのも21日の安値1397円は2015年11月27日の安値1390円に接近です。
もっとも、その際は上げトレンド過程の調整安で、今回の下げトレンドの一過程での安値と状況は違いますが、信用倍率0.13倍はかなりの売り込まれ方で、売り込まれすぎではないかと思います。
信用売りは買い戻しが伴いますので、とりあえずは売られ過ぎ解消が図られるタイミング接近かと思います。
ちなみにPBRは1400円換算で0.77倍。1倍割れは割安と判断してよく、PERは16.4倍 です。
PERは割安とはいえない数字ですが、 売りの原因は中国不況説、特に中国人民元の切り下げ不安などが株式市場に効いていること。また、タイミングを狙ったかのようなジョージ・ソロス氏の中国不安発言などが市場のセンチメントを極端に悪くしたこと、それによる同社への連想売りが効いている点を考慮したいと思います。
来週には日銀金融政策決定会合、FOMCが開催され、信用売り一辺倒というわけにも行かないスケジュールが迫っています。同社の決算発表もその重要会議直後の1月29日です。
もちろん、日銀の金融政策があったとしても「すべる」可能性は残っていますし、FOMCも期待薄かも知れません。したがって下げ余震は残っている可能性は否めませんが、週末でもあります。とりあえずは買い戻しておこうという動きが出るだろうと思います。
ちなみに年予定配当は20円(3月末、9月末に権利確定、半分ずつ)で利回り は約1.43%に相当します。