海運事業における内航事業の売上高は51.76億円、営業利益は3.31億円となった。主要貨物である鋼材輸送において、一部メーカーの施設改修に伴う出荷休止の影響もあり輸送量
が減少したが、台船によるプラント輸送や自社の艀を効率的に運航できる飼料・油糧の輸送案件が堅調に推移した。また、燃料油の高止まり等コストの上昇もあったが、主要荷主に対し運賃改定等の対応を行った。外航事業の売上高は12.40億円、営業利益は2.12億円となった。中国向けの建機・機械類の輸送獲得に注力するとともに、荷主のニーズに合わせた、韓国、台湾を主とした近海航路での輸送を中心に営業展開を行った。また、前期に所有船舶を売却したことにより船舶の維持管理コストがなくなったことも収支の改善に繋がった。
港運・倉庫事業における港運事業の売上高は28.32億円、営業利益は0.49億円となった。中国経済の停滞により、中国発着貨物の取扱は減少したものの、輸入では食品類や雑貨類、輸出では化学品や素材関連の取扱が順調に推移し、ODA案件を始めとする既存荷主以外からのスポット輸送の受注もあり、通関件数は前年度並みに推移したが、管理経費の増加が利益の縮小要因となった。なお、取引形態の見直しにより、輸出入者の依頼に応じて船会社に支払っていた各種費用について、2023年10月以降は立替金として請求することとした影響により売上高は減少した。倉庫事業の売上高は12.60億円、営業利益は0.27億円となった。神戸及び姫路地区の危険物倉庫については、既存荷主の作業収入が堅調に推移したことに加え、集荷営業を強化したことが功を奏し、ISOタンクコンテナの保管収入が伸長した。一方、普通品倉庫では、作業収入・保管収入とも前年度並みの推移に留まった。また、費用面で設備機材の償却負担増や労務費の上昇が利益を押し下げた。
2025年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が140.00億円、営業利益が5.70億円、経常利益が6.40億円、当期純利益が4.40億円としている。
また、2025年3月期の期末配当予想について、1株あたり107.00円を予想していたが、今期の業績見通し及び財政状態等を総合的に勘案し、前回予想から8.00円増配し115.00円とすることを発表した。 <ST>
この銘柄の最新ニュース
兵機海のニュース一覧- 決算マイナス・インパクト銘柄 【東証スタンダード・グロース】引け後 … visumo、日本アビオ、トレイダーズ (1月31日発表分) 2025/02/03
- 兵機海運---大和工業グループとの資本業務提携契約を締結し、主要株主の異動を発表 2025/02/03
- 兵機海、今期経常を7%上方修正、配当も8円増額 2025/01/31
- 大和工業グループとの資本業務提携契約並びに主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ 2025/01/31
- 業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ 2025/01/31
#配当 の最新ニュース
マーケットニュース
- 少子化でも業績堅調が光る、勝ち組「学習塾」にマーケットの熱視線 <株探トップ特集> (02/03)
- 明日の株式相場に向けて=「AI用半導体」過剰投資の先にある風景 (02/03)
- NY各市場 3時台 ダウ平均は79ドル安 ナスダックは1.1%の大幅安 (02/04)
- ダウ平均は下落 メキシコ大統領の発言で下げ幅は縮小=米国株序盤 (02/04)
おすすめ条件でスクリーニング
兵機海運の取引履歴を振り返りませんか?
兵機海運の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。