港湾事業の営業収入は前年同期比0.05億円増の176.17億円、経常利益は同10.5%減の16.62億円となった。同社コンテナターミナルでのコンテナ取扱量は概ね回復基調に入ったが、引き続き前年同期の実績を下回った。このため、堅調が続く車輌・建機輸出需要の下、自動車専用船・RORO船荷役などの非コンテナ貨物取扱いを伸ばしたが、事業全体として、ほぼ前年並みの収入を確保したものの、利益は減少した。
プラント・物流事業の営業収入は同10.9%増の261.58億円、経常利益は同132.3%増の10.72億円となった。プラント部門では、プロジェクト全体が遅延していたマレーシアにおける石油化学プラント設備での当社引受けの組立工事について、ほぼ完工の目処を立てることができ、さらに追加工事を受注したことが当期業績に大きく寄与した。国内では、多軸台車 (スーパーキャリア)による省スペースで機動性が高い工法を活かした国内橋梁運搬・架設工事の実績を順調に積み上げた。物流部門では重量物輸送や工作機械等を中心に取扱量を伸ばすことができたが、港湾地区の慢性的な道路渋滞は著しく、車輌回転率の低下による下払い費用の増加をはじめ、コスト上昇圧力が強まった。事業全体では、前年同期固有の会計処理(貸倒引当金3.09億円の計上)を踏まえても、増収増益を確保した。
2019年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。営業収入が前期比3.8%増(前回予想比0.3%増)の580.00億円、営業利益が同0.5%減(同10.3%増)の32.00億円、経常利益が同2.1%増(同9.4%増)の35.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.8%減(同9.5%増)の23.00億円としている。
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