戻り待ちの売りで失速するも、香港ハンセン指数の上昇を追い風に底堅く推移。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表や、米半導体企業の決算を前に持ち高調整の買い戻しが進み、午後中頃からは改めて騰勢を強め、大引け直前に27486.09円(620.9円高)とこの日の高値を記録した。
大引けの日経平均は前日比595.21円高の27460.40円となった。東証1部の売買高は11億5578万株、売買代金は2兆8246億円だった。セクターではゴム製品、海運業、空運業などが上昇率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品の2業種のみが下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は14%となった。
個別では、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などの半導体関連や、SMC<6273>、TDK<6762>などのハイテク株が総じて大幅高。川崎汽船<9107>などの大手海運の大幅高を刺激材料に、乾汽船<9308>などの中小型海運も急騰。ファーストリテ<9983>や信越化学<4063>などの値がさグロース(成長)株も買われた。
そのほか、ANAHD<9202>やOLC<4661>、オープンドア<3926>などのアフターコロナ関連の一角も高い。米長期金利の上昇を追い風に東京海上HD<8766>や第一生命HD<8750>
などの保険株も強い動き。決算発表銘柄ではブリヂストン<5108>、アサヒグループ<2502>などが買われた。
一方、地政学リスク緩和を背景とした原油先物価格の下落を受けてINPEX<1605>が大幅に下落。主力ではキーエンス<6861>が軟調で、パーソルHD<2181>、住友鉱山<5713>、シマノ<7309>、マネフォ<3994>、しまむら<8227>なども売られた。ラウンドワン<4680>はレーティング格下げで大幅安。決算発表銘柄では、山崎パン<2212>、JACR<2124>、ピジョン<7956>などが売られ、ツバキ・ナカシマ<6464>は急落となった。
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