大引け:3日続落、ギリシャの財政懸念を背景に対ユーロでの円高が嫌気材料視
19日の米国株高を好感して反発して始まった東京市場は、次第に上値の重たさが意識されて失速。後場はマイナスに転じて軟調、大引けにやや下げ幅を縮小するものの3日続落となった。
市場では、ギリシャの財政懸念を背景にした、対ユーロでの円高が嫌気材料視されているようだ。また、中国銀行業監督管理委員会幹部が、10年の金融機関による人民元建て新規融資が2009年から減少する見通しを示したことで、20日の上海株式市場、香港株式市場が軟調推移となっていることも、重石となっているとみられる。
個別ではソフトバンク<9984.T>が新高値更新、相次ぐアナリストからの高い評価で人気化、JAL<9205.T>は会社更生法を申請して上場廃止が決定、豊田通商<8015.T>は「リチウム権益獲得」報道で大幅高、JR東海<9022.T>はJALの上場廃止による日経225新規採用銘柄で朝方物色されたが、事前に観測されていたので材料出尽くしで売られた。旭硝子<5201.T>はシティグループ証券のレーティング格上げを好感、エフピコ<7947.O>は野村證券がレーティング新規「1」でカバレッジしたことが買い手掛かり材料となりました。
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