日経平均株価
始値 33467.32
高値 33824.06(11:23)
安値 33467.32(09:00)
大引け 33675.94(前日比 +456.55 、 +1.37% )
売買高 16億4478万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆1823億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸、一時600円超の上昇みせる
2.先物主導で買い戻し加速、年初来高値を上回る場面も
3.日銀決定会合でマイナス金利解除見送られ買い安心感
4.値上がり銘柄数は1000に届かず全体の58%にとどまる
5.円安背景に半導体関連買われ、全体売買代金は4兆円超
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比251ドル高と9日続伸した。早期の利下げ期待が引き続き支えとなり買いが優勢となった。
東京市場では、前日に続きリスクオンの地合いで日経平均株価は一時600円超の上昇をみせた。終盤は伸び悩んだものの3万3000円台後半まで水準を切り上げている。
20日の東京市場は、先物主導で買い戻しが加速、前日に続いて空売り筋のショートカバーによる踏み上げ相場の様相を呈した。前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに9連騰となり、ダウは最高値更新基調が続いていることで、これを引き継ぐ格好となった。日銀の金融政策決定会合でマイナス金利解除が見送られたことで買い安心感が広がっている。また、外国為替市場で1ドル=143円台後半の推移と円安水準で推移したことも半導体セクターなどの株価押し上げ要因となった。日経平均は一時7月3日につけた年初来高値を上回る場面もあった。ただ、値上がり銘柄数は1000に届かず、プライム上場銘柄の58%を占めるにとどまった。一方、全体売買代金は4兆1000億円台と高水準に膨らんだ。
個別では、レーザーテック<6920>が高く、川崎汽船<9107>が値を飛ばした。ファーストリテイリング<9983>も大きく買われた。信越化学工業<4063>が高く、野村マイクロ・サイエンス<6254>が物色人気、三菱重工業<7011>も買いを集めた。ダイキン工業<6367>も水準を切り上げた。クラボウ<3106>が急騰、イーレックス<9517>も大幅高。TOPPANホールディングス<7911>、ユニオンツール<6278>、セルソース<4880>などの上げも目立った。
半面、東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、東京電力ホールディングス<9501>も売りに押された。富士通<6702>が軟調、楽天銀行<5838>は大幅安に売られた。ISID<4812>、パルグループホールディングス<2726>などの下げも目立つ。関西電力<9503>が大きく値を下げたほか、ダブル・スコープ<6619>も下値を探る展開に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、ダイキン <6367>、TDK <6762>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約229円。うち141円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、デンソー <6902>、富士通 <6702>、エーザイ <4523>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約12円。
東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)機械、(3)化学、(4)証券商品先物、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)石油石炭製品、(3)倉庫運輸関連、(4)銀行業、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△夢みつけ隊 <2673> [東証S]
今期営業損益予想を一転黒字に上方修正。
△クラボウ <3106> [東証P]
170万株上限の自社株買い発表。
△ALPHA <4760> [東証S]
固定資産売却益計上で24年8月期最終利益予想を上方修正。
△ドリムアーツ <4811> [東証G]
データセキュリティー企業の米フォータニクス社と技術提携。
△DMG森精機 <6141> [東証P]
今期業績予想の上方修正と配当増額を好感。
△化工機 <6331> [東証P]
船舶用バイオディーゼル燃料を用いた国内初の取り組みを支援。
△三菱重 <7011> [東証P]
「政府がパトリオットを米国に輸出へ」と伝わる。
△ジェイック <7073> [東証G]
システム開発やDX推進を手掛けるエフィシエントを子会社化。
△エアロエッジ <7409> [東証G]
JR九州 <9142> と鉄道車両部品の供給に関する取引基本契約を締結。
△W TOKYO <9159> [東証G]
Web3領域での事業拡大目指し合弁会社の設立発表。
▼メタルアート <5644> [東証S]
ダイハツ全車種出荷停止で部品生産下振れを警戒。
▼関西電 <9503> [東証P]
和歌山発電所建設計画の中止で特損1230億円。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クラボウ <3106>、(2)イーレックス <9517>、(3)鎌倉新書 <6184>、(4)TOPPAN <7911>、(5)セルソース <4880>、(6)ユニオンツル <6278>、(7)化工機 <6331>、(8)フジミインコ <5384>、(9)巴工業 <6309>、(10)住友ファーマ <4506>。
値下がり率上位10傑は(1)楽天銀 <5838>、(2)ISID <4812>、(3)パルHD <2726>、(4)ジャスト <4686>、(5)学情 <2301>、(6)関西電 <9503>、(7)WSCOPE <6619>、(8)フリュー <6238>、(9)MSOL <7033>、(10)OBC <4733>。
【大引け】
日経平均は前日比456.55円(1.37%)高の3万3675.94円。TOPIXは前日比15.57(0.67%)高の2349.38。出来高は概算で16億4478万株。東証プライムの値上がり銘柄数は956、値下がり銘柄数は630となった。東証グロース250指数は688.17ポイント(1.57ポイント高)。
[2023年12月20日]
株探ニュース
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