日経平均株価
始値 32280.57
高値 32389.12(09:33)
安値 32186.57(11:01)
大引け 32226.97(前日比 +56.98 、 +0.18% )
売買高 11億9509万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7805億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、欧米株高受けリスクオン継続
2.米国ではパウエル講演は想定内との認識広がる
3.アジア株市場全面高、円安も好感し強気に傾く
4.3万2000円台は上値も重く買い一巡後伸び悩む
5.個別株の物色意欲旺盛で値上がり数1200超える
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比213ドル高と続伸した。米長期金利の上昇一服や中国の資本市場活性化策を打ち出したことを背景に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株高を受けリスクを取る動きが優勢だったが、買い一巡後は日経平均株価の上値の重さが意識された。
29日の東京市場は、買い優勢でスタートし、日経平均は朝方に200円以上高い場面もあったが、その後は伸び悩んだ。為替のドル高・円安を横目に前場後半以降に買い直されたものの上値は重く、後場終盤に再び上げ幅を縮小した。前日の米国株市場では、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容がややタカ派寄りながら想定内との見方が徐々に広がり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、東京市場でも投資家心理を強気に傾けた。アジア株市場がほぼ全面高に買われたことも株高を後押しした。ただ、売買代金は盛り上がらず、日経平均3万2000円台では戻り売り圧力が意識され、上げ幅は限定的だった。個別株の物色意欲は旺盛でプライム市場の値上がり数は1200を上回っている。
個別では、東京電力ホールディングス<9501>が売買代金を膨らませ大幅高に買われ、ダイキン工業<6367>も上昇した。三菱重工業<7011>が値を上げ、日本製鉄<5401>もしっかり。資生堂<4911>が高く、ゼンショーホールディングス<7550>も上値追い。東京エレクトロン<8035>も堅調。ネットプロテクションズホールディングス<7383>が急伸、ワタミ<7522>も大幅高に買われた。低位ではADワークスグループ<2982>が大きく水準を切り上げ、Sansan<4443>も物色人気。ダイドーグループホールディングス<2590>も高い。
半面、アドバンテスト<6857>が冴えず、キーエンス<6861>も下落した。ルネサスエレクトロニクス<6723>が売りに押され、三菱商事<8058>も軟調。日立製作所<6501>も売られた。エンプラス<6961>が急落、gumi<3903>は商い高水準のなか大幅安となった。日東紡績<3110>、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>なども値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ダイキン <6367>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約57円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、バンナムHD <7832>、KDDI <9433>、キーエンス <6861>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)不動産業、(3)小売業、(4)陸運業、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)卸売業、(3)鉱業、(4)輸送用機器、(5)銀行業。
■個別材料株
△DyDo <2590> [東証P]
上期営業利益は3.5倍。
△日本麻 <3306> [東証S]
ゴーゴーカレーの買い増しを材料視。
△ロードスター <3482> [東証P]
販売用不動産を売却。
△スパイダー <4192> [東証G]
関電工のサービス連携先に採用。
△そーせい <4565> [東証P]
大和証券がレーティング「2」へ引き上げ。
△ヘリオス <4593> [東証G]
体性幹細胞再生医薬品関連の論文が学術雑誌に掲載。
△ステラファ <4888> [東証G]
筑波大学とBNCTの医師主導治験に係る契約を締結。
△Ine <4933> [東証G]
SMBC日興証券が目標株価4600円に引き上げ。
△ジーデップ <5885> [東証S]
米エヌビディア
△大日光 <6635> [東証S]
2次電池パック開発製造の台湾企業と業務提携。
△インテM <7072> [東証G]
アイドマHD <7373> [東証G]と営業支援サービス開発。
△サカイ引越 <9039> [東証P]
株式売り出し中止を好感。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ネットプロ <7383>、(2)サカイ引越 <9039>、(3)ワタミ <7522>、(4)ADWG <2982>、(5)ヴィアHD <7918>、(6)Sansan <4443>、(7)ファインデ <3649>、(8)サイボウズ <4776>、(9)DyDo <2590>、(10)フロンティM <7038>。
値下がり率上位10傑は(1)エンプラス <6961>、(2)大阪ソーダ <4046>、(3)gumi <3903>、(4)日東紡 <3110>、(5)アルプス物流 <9055>、(6)AZ丸和HD <9090>、(7)キッセイ <4547>、(8)大有機 <4187>、(9)リケンテクノ <4220>、(10)ニチレキ <5011>。
【大引け】
日経平均は前日比56.98円(0.18%)高の3万2226.97円。TOPIXは前日比3.60(0.16%)高の2303.41。出来高は概算で11億9509万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1221、値下がり銘柄数は538となった。東証マザーズ指数は764.79ポイント(16.74ポイント高)。
[2023年8月29日]
株探ニュース
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