大引けの日経平均は前日比349.16円高の27453.48円となった。東証プライム市場の売買高は12億3456万株、売買代金は3兆340億円だった。セクターでは海運、電気機器、不動産が上昇率上位となった一方、銀行、医薬品、鉄鋼が下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は24%だった。
個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが急伸。太陽誘電<6976>、イビデン<4062>、TDK<6762>、SMC<6273>などハイテク株も全般上昇。植田氏の所信聴取を無難に消化したことで三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>の不動産に買い戻しが強まった。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など輸送用機器も高い。レーティング格上げを材料にガンホー<3765>、三菱ケミG<4188>、セイノーHD<9076>などが大幅高。オークマ<6103>は自社株買い、神戸物産<3038>は月次動向を受けたあく抜け感でそれぞれ買われた。大幅増配を発表したスターティア<3393>、大量保有報告書が材料視された旭ダイヤ<6140>は急伸した。
一方、植田氏の所信聴取で緩和修正への思惑が後退したため、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行が利益確定売りに押された。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、日本冶金工<5480>の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱商事<8058>、住友商事<8053>の商社、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属など、バリュー(割安)・高配当利回り銘柄の一角が軟調。武田薬<4502>、第一三共<4568>、中外製薬<4519>の医薬品、東洋水産<2875>、日清食HD<2897>、ヤクルト<
2267>の食料品など、ディフェンシブ系の一角も冴えない。東証プライム市場の値下がり率上位にはメドピア<6095>、鎌倉新書<6184>、インフォマート<2492>、インソース<
6200>など中小型グロース(成長)株が散見された。
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