2. 新「中期経営計画2026」
2023年5月に策定した新「中期経営計画2026」では、2024年3月期~2026年3月期を「成長の礎を糧に飛躍する3年」と位置付けて、グループパーパス「安心をずっと、驚きをもっと。人と技術とITで、新たな価値を創造し、豊かな明日へつなぎます。」を制定した。物流事業者として「物流の安定供給への貢献」「責任ある企業経営の実践」に向けて、サービス提供価値の向上やITサービス事業のさらなる強化などによって事業成長を図るほか、サステナビリティ経営(ESG経営)も推進する方針だ。
経営目標数値には、最終年度2026年3月期の売上高420億円、経常利益25億円、1株当たり配当金36円00銭、ROE8%以上、配当性向30%以上、従業員数1,600名を掲げている。事業成長の面では各事業別の成長戦略に加え、事業の垣根を超えたシナジーの創出や、業務効率化・運用強化に向けた技術インフラへの投資を推進する。
経常利益率の目標は6%としている。付加価値の高い物流サービスの提供により、陸運業界の中央値である5.1%(2022年3月期、同社調べ)を上回る水準の確保を目指す。ROEの目標は8%以上としている。事業拡大に伴う積極投資の影響で2023年3月期実績に対して低下の形となるが、陸運業界の中央値である7.5%(同)を上回る水準の確保を目指す。
売上高目標420億円の事業領域区分別内訳は、オフィスサービス事業(ワールドコーポレーションを合算した数値)が2023年3月期比14%増の67億円、3PL事業が同37%増の107億円、ITサービス事業(旅人を合算した数値)が同42%増の34億円、ビルデリバリー事業が同24%増の21億円、介護サービス事業が同20%増の12億円、そして基幹事業が同13%増の179億円としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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