日経平均は大幅続落、円高進行が嫌気されて売り優勢の展開に
米国株は堅調推移だったものの、為替が1ドル150円台と昨年12月以来の水準まで円高ドル安が進行したことで、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は39000円を割り込んでスタートした後はじりじりと下げ幅を広げ、下落幅は一時600円超まで拡大する場面が見られた。取引時間中としては2月3日以来の水準まで下落するなど売り圧力の強い地合いとなった。
大引けの日経平均は前日比486.57円安(-1.24%)の38678.04円となった。東証プライム市場の売買高は18億7799万株。売買代金は4兆4888億円。業種別では、建設、その他製品、非鉄金属、サービス、精密機器などが下落した一方、鉱業、石油・石炭、空運、電気・ガス、陸運の5セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は15.1%、対して値下がり銘柄は81.9%となっている。
日経平均採用銘柄では、トランプ関税のほか円高ドル安進行が売り材料視されて、日野自動車<7205>、SUBARU<7270>、日産自動車<7201>など自動車株の一角が売り優勢となったほか、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>など半導体株も弱い。また、清水建設<1803>、大林組<1802>など建設株もさえない。このほか、横浜ゴム<5101>、野村総合研究所<4307>、日本電気<6701>、レゾナックHD<4004>、ニトリHD<9843>などが下落した。
一方、証券会社のポジティブなレポートを材料にJR西日本<9021>が買われたほか、JR東海<9022>、JR東日本<9020>もつれ高となった。また、円高推移を材料にニチレイ
<2871>も上昇。このほか、TOTO<5332>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、資生堂<
4911>、花王<4452>、オムロン<6645>、明治ホールディングス<2269>などが買われた。
<FA>
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