同社は、小売・鉄道・金融業界等の大手企業を中心に強固な顧客基盤を有しており、ファミペイアプリやニトリアプリ、東急線アプリ、JAバンクアプリなど、いままで300を超えるスマホアプリの企画・開発・運用を支援してきた。同社ソリューションが導入されたアプリはMAUで9,000万人を超えている。ここまで大企業との取引・実績が多い背景には、スマホアプリを中心とした高度な開発力を有しており、同社プロダクト「APPBOX」や外部のソリューションも活用し、スマホアプリを中心に戦略・企画の策定から開発・グロースまで一気通貫で支援できる点にある。また、これまでの開発実績により多くのカスタマイズ・連携実績のノウハウが蓄積されており、あらゆる顧客要望に対応可能となっているほか、大型アプリの開発は開発力や実績が必要で、競合が少ない点も同社の強みとなっている。顧客企業の戦略から課題解決までトータルで支援してきた実績を活かして、ビジネスプロデュース事業やフィンテック事業も展開している。
2025年3月期第1四半期の売上高は前年同期比19.2%増の1,332百万円、営業損益が40百万円の赤字(前年同期は208百万円の赤字)で着地した。全てのセグメントで増収となっており、第1四半期時点の売上高進捗率は通期計画に対して順調に進捗、昨年度の進捗を上回るペースで推移している。「APPBOX」など先行投資を行っているため、第1四半期の原価率が相対的に高くなる傾向にあるものの、期初想定の範囲内で推移。また、ストック型収益は、継続的な契約形態による開発支援案件・マネジメント支援案件が増加傾向にあり、ライセンス等の収入も順調に推移して同25.4%増の増収で着実にストック収益も積み上がっている。同社は、連結売上高は例年下期に偏重する季節性を持つ。通期の売上高は前期比12.0%増の6,400百万円、営業損益は120百万円の黒字に転換する見込み。
同社は、2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を策定しており、開発力やビジネス創出力の活用と顧客企業のパートナーシップの強化による顧客提供価値の向上に取り組んでいくようだ。APPBOXの機能拡張に加えパートナー連携を強化することで、顧客層を拡大し、受託開発領域から顧客企業のアプリ事業プロデュース支援領域へ拡張していく。既に、JR西日本<9021>やディップ<2379>との提携を行っており、DXサービスの共同提供を図っている。今後も顧客企業と同様の提携を拡大することで、強いパートナーシップの実現を目指すようで、大企業との連携強化には注目しておきたい。数値目標としては、2027年3月期の売上高は82億円、調整後営業利益は5億円以上をオーガニック成長のみで達成し、新規事業の成長やM&Aにより売上・利益を更に積み上げていくようだ。長期目標には2030年3月期に売上高150億円・調整後営業利益15億円の達成を掲げている。直近株価の横ばい推移が続いているが、業績の底堅い回復局面にあるなか、有力な顧客基盤を有する同社の今後の動向に注目が集まりそうだ。
<NH>
この銘柄の最新ニュース
JR西日本のニュース一覧- 京の東の玄関口 山科駅改良について~ 2024/11/22
- [PTS]ナイトタイムセッション17時30分時点 上昇100銘柄・下落52銘柄(東証終値比) 2024/11/22
- [PTS]デイタイムセッション終了 15時30分以降の上昇1348銘柄・下落865銘柄(東証終値比) 2024/11/22
- 「恩納村内オンデマンド交通」運行実証事業を開始 2024/11/21
- 島根県江津市における持続可能な地域社会の構築に向けたオンデマンド交通・MaaS実証事業の実施について 2024/11/20
#相場見通し の最新ニュース
マーケットニュース
- 東京株式(寄り付き)=続伸、欧米株高を好感し買い優勢で始まる (11/25)
- 日経平均25日寄り付き=396円高、3万8679円 (11/25)
- 京急と京成が急伸、アクティビストによる株式保有報道に反応◇ (11/25)
- ミタチ産業は急伸、今期上方修正を好感 (11/25)
おすすめ条件でスクリーニング
JR西日本の取引履歴を振り返りませんか?
JR西日本の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。