17日の米国市場はまちまち。ダウ平均は15.90ドル安(-0.04%)の41606.18ドル、ナスダックは35.93ポイント高(+0.20%)の17628.06、S&P500は1.49ポイント高
(+0.03%)の5634.58で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)開催で利下げ期待に寄り付き後、上昇。その後、8月小売売上高が市場予想よりも強かったことで、大幅利下げ期待がやや後退。FOMCを控えた警戒感や調整で相場は伸び悩んだ。
ダウは史上最高値付近からの利益確定売りも見られ、下落に転じた。ナスダックは金利先安観に支えられ底堅く推移し、まちまちで終了。
米国株は高安まちまちで方向感に乏しかったが、為替が1ドル142円台まで円安ドル高が進んだことで、東京市場は買戻し優勢でスタートした。日経平均は反発したが、前日高値の36600円水準で上昇一服となり徐々に上げ幅を縮小。日本時間19日3時に発表されるFOMC結果に対する警戒感が先行し様子見ムードは強く、積極的な買いは手控えられた。
日経平均採用銘柄では、NY金価格が3営業日連続で高値を更新していることで、住友鉱<5713>、三菱マテリアル<5711>など資源関連株が買われたほか、円高一服を材料にマツダ<7261>、トヨタ自<7203>、日野自動車<7205>、ホンダ<7267>、スズキ<7269>など自動車関連が上昇。このほか、クレディセゾン<8253>、T&Dホールディングス<8795>、りそなHD<8308>など昨日売られた金融株の一角が反発した。
一方、朝方、年初来高値を更新したIHI<7013>が続落したほか、同じく防衛関連銘柄の三菱重<7011>も売られた。このほか、京王電鉄<9008>、小田急電鉄<9007>、東武鉄道<9001>、京成電鉄<9009>、JR西日本<9021>など鉄道株が総じて下落。また、三越伊勢丹<3099>、中外製薬<4519>、花王<4452>などが売られた。
業種別では、輸送用機器、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連業、ゴム製品、鉄鋼などが上昇した一方、陸運業、空運業、医薬品、食料品、水産・農林業などが下落した。
為替は1ドル141円40銭台と朝方比では80銭ほど円高ドル安に振れていることから、日本株の戻りは鈍くなっている。後場の東京市場は引き続き為替次第のため、上げ幅を消す可能性も意識しておきたい。前場のプライム市場の売買代金は1.6兆円に留まっており、FOMC発表を前に様子見ムードが強い。後場も商い閑散の相場付きとなりそうだ。
<AK>
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