JR九州の上場を成功させるためにも…
┗JR西日本(9021)
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*10月12日追記
日経平均は2%近い下げとなりましたが、建設や食品、鉄道などディフェンシブセクターの下げ幅は限定的でした。
10月下旬からいよいよ3月期企業の決算シーズンを迎えます。7~9月期は為替が一時1ドル100円の節目を割り込むなど円高進行により、輸出企業を中心に通期の業績予想の下方修正する企業も増えそうです。
反面、円高の影響を受けにくいディフェンシブセクターへ投資資金がシフトする公算は大きいのではないでしょうか。
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JR九州が今月25日に東京証券取引所に新規上場します。7日からブックビルディング期間に入っており、投資家の需要調査を行った上で、売り出し価格が17日に決定する見通しです。
JR九州の主幹事を務めるグローバルコーディネーターや、株式を売り出す鉄道・運輸機構にとって、公募価格は10円でも高い方がいい。
仮条件(2400円~2600円)の上限で価格が決まることを願っていることでしょう。
そのためにも、JR九州と比較されるJR各社の株価を支えておきたい考えるのは、少々勘繰り過ぎでしょうか?
JR西日本の業績は堅調です。前年の北陸新幹線・特需の反動もあり、営業利益は8年ぶりの減益を見込むものの、最終利益では過去最高を更新する見通しとなっています。
予想PER=11倍程度とバリュエーション面からは割安感もあり、円高による影響を受けにくい点も魅力です。
日経平均は17000円の大台を前にやや上値の重さが見られますが、出遅れ感のある運輸株の見直し機運がたかまっています。
小野山 功