■株式見通し:リバウンド基調を引き継ぐ格好から先高観は高まりやすい
■三井住友、22/3 上方修正 最終益6700億円←6000億円
■前場の注目材料:脱炭素エンジンへ連携、トヨタなど5社、新燃料や水素研究
■リバウンド基調を引き継ぐ格好から先高観は高まりやすい
15日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが179ドル高だった。11月ミシガン大消費者信頼感指数が10年ぶり低水準に落ち込み一時上げ幅を縮小する場面が見られたものの、ハイテク株の上昇や年末商戦への期待感を受けた買いに引けにかけ上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の29710円。円相場は1ドル113円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行で始まろう。米中首脳会談がオンラインで開催される予定であり、緊張が高まっている米中関係の修復に向けたきっかけとなるかが注目されよう。また、先週末にオプションSQが通過したことで需給状況は軽くなっていると見られるほか、決算発表については先週末でピークを通過したことから、機関投資家も動きやすくなっていると考えられる。先週後半にかけてのリバウンド基調を引き継ぐ格好から先高観は高まりそうだ。
先週の日経平均は週前半こそ前週の上昇に対する利食い優勢の展開だったが、25日線を支持線として週後半はリバウンドを見せた。上値抵抗線になりつつあった5日線を突破しており、利食いはこなした格好だろう。決算発表が通過し、改めて業績評価の流れが意識されるほか、政府の経済対策への期待も週末にかけて高まりやすいと考えられ、29500円を支持線としたリバウンドを意識したスタンスに向かわせやすいと考えられる。
また、29500円を下回ったとしてもSQ値が支持線として押し目買い意欲は強いと考えられ、同水準に位置する5日線水準では底堅さが見られそうだ。物色の流れとしては米国のハイテク主導の上昇の流れを受けて、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されるほか、経済対策の発表を控えて、政策テーマに関連した物色も活発化しそうである。そのほか、先週末の決算では三井住友<8316>、ゆうちょ<7182>、T&DHD<8795>、PHCHD<6523>、井関農<6310>、PKSHA<3993>、ブシロード<7803>辺りが注目されよう。
■三井住友、22/3 上方修正 最終益6700億円←6000億円
三井住友<8316>は2022年3月期業績予想の修正を発表。最終利益を6000億円から6700億円に上方修正した。融資の焦げ付きに備える与信関連費用が想定を下回る見込みとなった。あわせて年間配当は従来計画から10円増やして210円(前期実績は190円)とした。その他、3300万株(発行済み株数に対する割合2.4%)、1000億円を上限とする自社株買いを発表した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(29609.97、+332.11)
・NYダウは下落(36100.31、+179.08)
・ナスダック総合指数は上昇(15860.96、+156.68)
・シカゴ日経先物は上昇(29710、大阪日中比+110)
・SOX指数は上昇(3794.50、+30.02)
・VIX指数は下落(16.29、-1.37)
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・脱炭素エンジンへ連携、トヨタなど5社、新燃料や水素研究
・経済安保、専従で情報収集、来年度から、防衛省、中国念頭に
・ワクチン供給拡大優先、APEC首脳宣言、人の往来促進協調
・藤井、最年少4冠、更新28年ぶり、初の竜王獲得
・社会課題解決、投資で推進、金融20社、共同宣言へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 7-9月期GDP第一次速報(前期比年率予想:-0.7%、4-6月期:+1.9%)
<海外>
・11:00 中・10月小売売上高(前年比予想:+3.7%、9月:+4.4%)
・11:00 中・10月鉱工業生産(前年比予想:+3.0%、9月:+3.1%) <ST>
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