東京株式(大引け)=183円安、北朝鮮核実験強行でリスク回避の売りかさむ
大引けの日経平均株価は前週末比183円22銭安の1万9508円25銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は15億9579万株、売買代金概算は1兆7369億2000万円。値上がり銘柄数は153、対して値下がり銘柄数は1824、変わらずは46銘柄だった。
きょうの東京市場は終始リスク回避の売りにさらされる格好となった。前週末の米国株市場では発表された米雇用統計が市場予測を下回り、金融政策の緩和的スタンスが続くとの見方が株価の押し上げ要因となったが、この流れを東京市場は引き継ぐことはできなかった。3日に北朝鮮が核実験を強行したことで、米国との間で武力衝突が起こる可能性が意識され、主力株中心に広範囲に売りがかさむ格好となっている。マティス米国防長官が「大規模な軍事的対応で臨む」と発言したこともあって、一部の個別株を除き押し目に買い向かう動きも限られた。外国為替市場では1ドル=109円台後半へと円高が進行、これも投資家心理を悪化させる背景となった。東証1部の9割に相当する1824銘柄が下落、売買代金は活況の目安とされる2兆円を大きく下回っている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも値を下げた。キーエンス<6861.T>、住友金属鉱山<5713.T>も冴えない。メディカル・データ・ビジョン<3902.T>、アクリーティブ<8423.T>が急落したほか、TYK<5363.T>、レナウン<3606.T>、北の達人コーポレーション<2930.T>などの下げも目立つ。サンケン電気<6707.T>、ルック<8029.T>、GSIクレオス<8101.T>なども商いを集めるなか売りが優勢に。
半面、主力大型株のなかで逆行高をみせたのがSOMPOホールディングス<8630.T>だ。スズキ<7269.T>、日野自動車<7205.T>も堅調だった。内田洋行<8057.T>が急騰、石川製作所<6208.T>も値を飛ばした。サニックス<4651.T>、日新電機<6641.T>も高い。このほか、システナ<2317.T>が大幅高に買われた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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