日経平均は6日ぶりに反発、SQを意識した売買中心で方向感乏しい
9日の米国市場は上昇。ダウ平均は484.18ドル高(+1.20%)の40829.59ドル、ナスダックは193.78ポイント高(+1.16%)の16884.61、S&P500は62.63ポイント高
(+1.16%)の5471.05で取引を終了した。 先週の相場の大幅下落後、押し目買い意欲が強まり寄り付き後、上昇。先週発表の8月雇用統計の結果が警戒されたほど悪化せず、ソフトランディング期待を受けた買いも支援し、相場は日中続伸した。半導体のエヌビディアなどAI関連が持ち直したほか、金利の低下でハイテクも買われ、終日堅調に推移し終了。
米国株の反発や為替の円高一服などを受けて、東京市場も買い優勢で取引を開始した。朝方の売買一巡後は、先物市場で、週末の9月限オプション・先物取引特別清算指数(SQ値)に絡んだ売買が入り、権利行使価格の36000円から36500円意識した推移となった。目立った売買材料に欠けることなどから、前場のプライム市場の売買代金は1.8兆円に留まるなど様子見ムードの強い地合いに。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジティブなレポートを材料にコナミグループ<9766>が買われたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を受けて、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>など半導体株が上昇。このほか、ふくおか<8354>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>、しずおかFG<5831>など金融株もしっかり。
業種別では、抗がん剤の治験結果が嫌気されて第一三共<4568>が大幅安となったほか、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、TDK<6762>などアップル関連銘柄の一角は、材料出尽くし感が先行し下落。このほか、レゾナック<4004>、コニカミノルタ<
4902>、ブリヂストン<5108>、ファーストリテ<9983>などが売られた。
業種別では、銀行業、水産・農林業、陸運業、石油・石炭製品、その他金融業などが上昇した一方、医薬品、ゴム製品、繊維製品、海運業、精密機器などが下落した。
週末のメジャーSQ算出に絡んだ売買が商いの中心となっているため、日経平均及びTOPIXの方向感は乏しい。今晩のハリス民主党候補とトランプ共和党候補によるテレビ討論会の結果を見極めたいとするムードも強く、様子見ムードが続くだろう。
為替も1ドル143円水準での小動きとなっていることから、後場の日経平均は引き続き前日終値水準での売買となりそうだ。
<AK>
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