■TREHD <9247> 1,240円 (+41円、+3.4%)
TREホールディングス <9247> [東証P]が大幅高で3日続伸。4日午後1時40分ごろ、子会社リバーが参加するベッドマットレスに含まれるポリウレタンのケミカルリサイクルに向けた取り組みが、環境省が公募している「令和5年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業」の「プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化実証事業」に採択されたと発表しており、好材料視された。この取り組みは、リサイクルを行うリバーとポリウレタン原料の製造・販売・研究を行う三井化学 <4183> [東証P]、ベッドやマットレスの製造・販売を行うパラマウントベッドホールディングス <7817> [東証P]子会社のパラマウントベッドの3社による実証事業で、低炭素なケミカルリサイクル技術や回収までのリサイクルシステムの確立を目指している。具体的には実施期間となる25年2月までをメドに、使用済みベッドマットレスの処理技術とケミカルリサイクル技術について、低炭素な技術及びプロセスの開発を進めるとしている。
■松屋 <8237> 1,139円 (+33円、+3.0%)
松屋 <8237> [東証P]が大幅高で3日続伸。前週末1日の取引終了後に8月の売上速報を発表した。銀座本店の売上高は前年同月比59.9%増と大幅な増収基調を継続しており、好感されたようだ。化粧品やラグジュアリーブランド、時計、宝飾が大幅な伸びを示した。銀座店では富裕層を中心とした旺盛な買い上げで堅調に推移したほか、免税売上高は19年8月比で92%増となり、業績を押し上げる要因となった。
■ギガプライズ <3830> 1,771円 (+51円、+3.0%)
ギガプライズ <3830> [名証N]が大幅続伸。4日、支出管理クラウド「TOKIUM(トキウム)」を提供するTOKIUM(東京都中央区)と社宅管理業務代行委託契約を締結し、社宅管理代行サービスの提供を開始したと発表しており、好材料視された。ギガプライズの社宅管理代行サービスは、企業の社宅管理業務及びコストの削減を支援するため、全国の提携不動産会社を通じた物件紹介、賃貸借の契約業務、家賃の支払いや法定書類の作成など社宅管理に関連する多岐にわたる業務を代行するもの。今回の契約によりギガプライズでは、TOKIUMの社宅に関する契約や支払いの代行など、各種業務稼働の削減やさまざまな関連業務を代行することで、社宅環境をサポートするとしている。
■いすゞ <7202> 1,927円 (+50円、+2.7%)
いすゞ自動車 <7202> [東証P]が3日続伸。4日、大型トラック「ギガ」を改良し、全国一斉に販売を開始したと発表しており、好材料視された。低床4軸車を上回る積載量と十分な荷室容積を実現し、高効率輸送に貢献する国内大型トラック初となる車両総重量25トン低床3軸車を追加し、車型ラインアップを拡充したほか、安全装置の性能を向上させ輸送企業の重点課題に対応したという。また、フルトラクタの普及に向けて展開を拡大し、ドライバー不足の問題解消に貢献するとしている。
■三菱UFJ <8306> 1,214.5円 (+31.5円、+2.7%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が続伸。1200円台に乗せて、2007年12月以来の高値圏で推移している。前週末の米国市場で、長期債相場は下落(金利は上昇)。長期金利の指標となる10年債利回りは4.18%に上昇するなど、直近の低下基調が一服した。内外金利の先高観を再び強める格好となり、銀行株には利ザヤ改善を期待した買いが入ったようだ。三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]やみずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]も堅調に推移した。1日発表の8月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比18万7000人増と市場予想を上回った。半面、失業率は3.8%と前月から上昇。強弱感の交錯する結果となった。週明け4日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場のため、ポジション調整目的の債券売りが出たほか、社債の発行増を控えていることもあって、需給面での影響を警戒した売りも米金利に上昇圧力を掛けたとみられている。
■三菱重 <7011> 8,529円 (+199円、+2.4%)
三菱重工業 <7011> [東証P]が続伸。2日付の日本経済新聞朝刊で、「日英両政府は次世代の原子力発電所の1つの『高温ガス炉』を巡り、実証炉の建設を視野に覚書を結ぶ方針だ」と報じられた。「高温ガス炉」を巡っては、日本は30年代後半の実証炉の運転開始を目標に掲げており、開発の中核企業に同社が選ばれていることから、注目されたようだ。
■INPEX <1605> 2,141.5円 (+40.5円、+1.9%)
INPEX <1605> [東証P]が続伸。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]、ENEOSホールディングス <5020> [東証P]といった石油関連株が高かった。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日31日比1.92ドル高の1バレル=85.55ドルと上昇。昨年11月中旬以来、9ヵ月半ぶりの水準に上昇した。サウジアラビアは10月も日量100万バレルの自主減産を続けるとの観測が相場を押し上げた。また、ロシアも石油輸出国機構(OPEC)プラスと更なる原油輸出削減で合意したと伝わっており、原油需給の引き締まりが続くとみられている。
■アインHD <9627> 4,632円 (+85円、+1.9%)
アインホールディングス <9627> [東証P]が反発。前週末1日の取引終了後に5-7月期決算を発表。売上高が前年同期比16.2%増の946億5400万円、営業利益が同31.1%増の36億1000万円と大幅増収増益で着地しており、これが好感された。新型コロナウイルスの5類移行に伴う外来受診抑制の緩和により、処方箋枚数が増加したことが寄与。24年4月期通期は新規出店による増収効果を見込む一方、物価高騰やデジタル投資などによるコスト増を想定しており、増収減益の予想は据え置いた。グループ会社役員の逮捕を受けて1日に株価が急落していただけに、目先その反動も出たようだ。
■ニフコ <7988> 4,382円 (+80円、+1.9%)
ニフコ <7988> [東証P]が4日続伸。4日、自己株式の消却を発表。株式の再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したと受け止めた投資家の買いが入ったようだ。同社は9月29日に725万1901株の消却を実施する予定。発行済み株式総数の6.7%に相当する。
■チヨダ <8185> 995円 (+18円、+1.8%)
チヨダ <8185> [東証P]が続伸。前週末1日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比8.6%増となり、9ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。サンダルが好調だったほか、プライベートブランド「バイオフィッター」のスポーツシリーズや「セダークレスト」スパットシューズなどの新商品が好調に推移した。また、前年まで実施していた新聞折り込みチラシの代わりに、WEBチラシや、「PayPayクーポンが10%戻ってくるキャンペーン」を実施したことも奏功した。
■物語コーポ <3097> 4,780円 (+85円、+1.8%)
物語コーポレーション <3097> [東証P]が反発。SBI証券が前週末1日、物語コーポの目標株価を3167円から5700円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」を中心に好調な売り上げが続いており、同社独自の戦略が奏功していると指摘。新業態の開発に関しても「焼きたてのかるび」が好調で、主力業態に育成できるか注目されるとした。同証券は物語コーポの24年6月期営業利益予想をこれまでの78億円から85億円に見直した。
■ロイヤルHD <8179> 2,732円 (+40円、+1.5%)
ロイヤルホールディングス <8179> [東証P]が3日続伸。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3050円から3100円に引き上げた。23年上期は人流回復による外食事業の堅調に加え、地域間移動の再開やインバウンド客の増加が下支えとなり、空港ターミナルや高速道路店、リッチモンドホテルなどで業績回復が顕著となった。これを受け、同社では23年12月期の連結経常利益を30億円から40億円(前期比85.5%増)に増額修正した。同時に配当も従来予想から3円増額し年18円(前期比8円増)に見直した。同証券では「ロイヤルホスト」や「てんや」の既存店売上高が好調に推移している点などを踏まえ、今12月期の同利益は41億円と一段の増額を予想している。
■日立 <6501> 10,045円 (+126円、+1.3%)
日立製作所 <6501> [東証P]が4日続伸。株式分割や合併を考慮した修正株価ベースで初の1万円大台乗せを果たした。これまで進めてきた事業再編が一段落し、デジタル分野などを軸とした今後の成長戦略に期待が高まっている。直近決算の4-6月期業績は再編影響で売上高は減少したものの、利益面では法人向けデジタル支援やインフラ分野が伸び増益を確保した。株価は上昇トレンドを続け、8月31日に約35年ぶりに上場来高値を更新。その後も高値圏を突き進む展開となった。
※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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