加賀電子、前期経常を11％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額

　加賀電子 <8154> が5月12日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→100億円(前の期は78.5億円)に11.1％上方修正し、増益率が14.5％増→27.2％増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の34.5億円→44.5億円(前年同期は38.1億円)に29.0％増額し、一転して16.9％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の60円→70円(前の期は80円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う各国政府や地域行政機関の指導に従い、中国やマレーシアなど一部の海外ＥＭＳ生産拠点において一時操業を休止しておりましたが、一方で、部品調達不足を懸念した顧客からの前倒し受注等もあり、前回予想を僅かながら上回る見通しとなりました。利益面では、売上増に伴う売上総利益の増加に加え、日本をはじめ各国政府から発出された外出自粛やロックダウンなど新型コロナウイルス感染拡大を抑止する施策を受けた国内外出張の原則禁止ならびにその他不急な経費支出の抑制などが奏功し、前回予想を上回る見通しとなりました。

　当社は、株主に対する利益還元を経営上重要な施策の一つとして位置づけ、長期的視点に立った財務体質と経営基盤の強化に努めるとともに、連結業績に鑑みながら株主の皆様に対する安定的かつ継続的な配当の維持を基本方針としております。この基本方針に基づき、中期経営計画2021では、「連結配当性向25％～35％を確保しつつ安定的な配当を実施していく」ことを目標としております。2020年３月期末の配当金につきましては、今回の通期業績予想の修正を踏まえ、期初予想の１株当たり30円に特別配当金10円を加えまして１株当たり40円に増額いたします。これにより、中間配当金１株当たり30円と合わせた年間配当金は、１株当たり70円となります。なお、本件につきましては、本年６月26日開催予定の第52回定時株主総会に付議する予定であります。●2020年３月期決算発表について2020年４月23日に公表の通り、当社の当連結会計年度の連結業績の発表は、当初は５月12日を予定しておりましたが、当社グループにおける新型コロナウイルス感染拡大の抑止策等により延期することを決定し、５月21日に発表する予定です。（注）上記の業績予想等につきましては、当社が発表日現在において入手可能な情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります