ユニチャーム、連結子会社のユニペットをＴＯＢで吸収合併

　ユニ・チャームは３０日引け後、連結子会社で東証１部上場のユニ・チャーム　ペットケアをＴＯＢ（株式公開買い付け）を通じて吸収合併する点につき同日、合併契約を両社間で締結したと発表した。ＴＯＢ期間は５月６日－６月１６日。買い付け価格は１株３８２５円で、ユニペット株の４月２８日終値に対して２２．８％、過去１カ月間（３月２９日－４月２８日）の終値の単純平均値に対して２５．０％、過去３カ月間（１月２９日－４月２８日）の終値の単純平均値に対して２８．５％のプレミアムが付く。

　ＴＯＢ成立のための下限に設定した株式数は、ユニペットの発行済み株式総数２９３６万株から、自己株式１３３万２６２５株、社長の高原豪久氏が所有する６万株およびユニチャームが以前から所有するユニペット株１０８４万株を除いた株式数における議決権（１７万１２７３個）の約５０．１％に相当する株式数８５８万８００株に、高原豪久氏の所有株６万株を加えた８６４万８００株。ユニチャームおよび高原豪久氏以外の株主の過半数の賛同が得られない場合には、ＴＯＢは不成立となる。予定通りなら、ユニチャームは７月３０日に上場廃止、合併の効力発生日は９月１日の予定。

　ユニチャームはＴＯＢ成立を条件に、三菱東京ＵＦＪ銀行から合併資金の一部６００億円を借り入れる予定。

　ユニチャームが併せて発表した１１年３月期連結業績予想は、売上高３９３０億円（前期比１０．１％増）、営業利益４８０億円（同６．５％増）、純利益２５５億円（同４．２％増）。配当は中間配・期末配各４２円の年間８４円（１０年３月期は中間配・期末配各３５円の通期７０円）を予定している。

　３０日終値はユニチャームが前日比１２０円高の９１４０円、ユニペットが１５円高の３１３０円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社