【井川純一の今夜も兜町で一杯】平成元年、あのころ僕も若かった
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「そろそろ、プレミアムフライデー関連に目を配っておいてもいいんじゃない」と知人の経済ジャーナリスト。月末の金曜日だけ、さっさと仕事を切り上げて(午後3時頃)、お金を使ってね、という消費喚起策。2月24日からスタートとなるが、ここまではどうも反応薄だった。実現性に首をかしげる向きもあり、そうねぇ疑心暗鬼って感じだろうか。「それでもスタート接近で注目される可能性は高い」(同)という。
そうなれば、やっぱり居酒屋関連かねぇ。当方がアルコール好き故に言っているわけではなく、「昼酒」は妙な優越感もありストレス解消には一番だもの。銘柄としては、きちり<3082.T>、チムニー<3178.T>、鳥貴族<3193.T> 、SFPダイニング<3198.T>、串カツ田中<3547.T>、大庄<9979.T> 、コロワイド<7616.T>など、まだまだあるけれど、さてどうなるかね。
昨夜、自宅の仕事場を整理していると、書庫のスクラップの中から、平成元年(1989年)1月10日付の、既に休刊となって久しい株式専門紙が出てきた。平成は1月8日からだから、元号が変わってすぐの新聞だ。
暇つぶしに開くと、これがなかなか興味深い。平成時代の幕開けということもあって、特集的な紙面構成になっている。大見出しは「21世紀への新しい歩みはじまる」とあり、「地球浄化」「ふるさと創生」「航空・宇宙」が、これからの3大テーマとして取り上げていた。
ちょっと陳腐な感じがする「地球浄化」は、すなわち環境関連だわね。岩谷産業<8088.T>、昭和電工<4004.T>、荏原<6361.T>などに活躍期待とのことで、これはいまでもこんなもの。次の「ふるさと創生」は、これはもう竹下政権での構想で、いまや知らない人も多いはず。まあ、こちらの銘柄は、もはやどうでもよいわけだが、あれから長い年月が経ったが地方は疲弊するばかり、「日本の永遠の課題なんだなぁ」と、つくづく思う。
最後の「航空・宇宙」だが、その見出しは「H2ロケット実現へ」とある。なるほど、当時の日本は宇宙開発後進国だったことを思い出す。いまや、宇宙ビジネスで、世界のトップクラスの一角にあることを思うと感慨深いものがある。まぁ、注目銘柄はとてつもなく多く掲載されていたけれど、最後のくだりがちょっと悲しい。「ロケット打ち上げ成功となれば、衛星通信御三家の三菱電機<6503.T>、日本電気(NEC)<6701.T>、東芝<6502.T>が日本だけでなく世界の情報交流促進に一役買うことになる」というのが、そのくだり。最後の東芝だが、当時は今の苦境を想像だにしなかったはずだ。
時の流れねぇ、当たり前だが当時は当方も若かった。頭髪も結構あった。自分で言うのもなんだが、結構女性にもてた。明日のことなど誰も分かりはしない。どうせ分からないのだから、まあ気にせず生きて参るとしますか。
《KC》
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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