トルク、今期経常を一転24％増益に上方修正

　トルク <8077> [東証Ｐ] が6月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年10月期第2四半期累計(22年11月-23年4月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の6.1億円に急拡大し、従来予想の2.4億円を上回って着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の5.4億円→8.8億円(前期は7億円)に61.2％上方修正し、一転して24.1％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の連結経常利益は前年同期比44.3％減の2.6億円に落ち込む計算になる。

　直近3ヵ月の実績である2-4月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比3.7倍の3.9億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.2％→3.6％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（1）2023年10月期第２四半期連結累計期間の業績当第２四半期連結累計期間は、国際情勢不安による資源価格の上昇や、円安による物価上昇などにより、経済は不透明な状況が続きました。建設業界においては、公共投資は堅調に推移しましたが、労働者不足や資材価格上昇により採算性の回復も進みませんでした。このような状況の中で当社グループは、ウェブ受注システムである「ねじネット」の取り扱いアイテムおよびユーザー数の拡大や、ユーザーインターフェースの改善に努め、業務プロセスのデジタル化を進めました。また、「ねじネット」に連動するモバイルアプリである「引取通知」をリリースし、ユーザーエクスペリエンスの向上を図るとともに、さらなる向上を目指してIoT技術を活用したスマートロッカーシステム「ねじロッカー」の開発も行いました。その結果、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のすべてにおいて、前回発表の業績予想を上回る結果となりました。（2）2023年10月期通期の連結業績予想現時点で入手可能な情報や予測等を踏まえ業績予想を修正いたしましたので公表いたします。売上高については、民間設備投資に持ち直しの動きが続くと予想され、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、引き続き「ねじネット」の拡大や改善、各種のデジタル化による生産性向上、仕入価格の上昇に応じた利益率の確保に取り組むことから、当初予想より上回る見込みです。業績予想については、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因によって予想値と異なる可能性があります。