<動意株・13日>(大引け)=サンドラッグ、ラクオリア、ハーモニックなど
ラクオリア創薬<4579.T>=急動意。同社は疼痛疾患分野に高い実績を有する創薬ベンチャーで前身はファイザー日本法人の中央研究所。知的財産の導出による収益獲得をビジネスモデルとし、足もとの業績は胃食道逆流症治療薬「テゴプラザン」や犬の変形性関節症を改善する「ガリプラント」などペット用医薬品のロイヤルティー収入が好調、導出済みプログラムに関わるマイルストン収入も損益改善に寄与している。9日取引終了後に発表した19年1~6月期決算は、売上高が前年同期比22.4%増の5億4500万円と大きく伸びており、営業損益は3億200万円の赤字と前年同期実績の5億5800万円の赤字から大幅に改善した。これを評価する買いを誘導している。
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324.T>=大幅反発。同社は精密減速機メーカーで海外では中国向け比率が高く、中国関連株のバロメーターとして位置づける市場関係者も少なくない。同社が前週末9日に発表した4~6月期の営業利益は前年同期比68%減の15億400万円と低調だったが、事前の市場コンセンサスを上回ったほか、「同期間の受注高が前年同月比では大幅にマイナスながら、1~3月期と比較して増勢に転じたことが材料視された」(国内ネット証券アナリスト)という。きょうはSMC<6273.T>なども前週末の決算発表を受けてアク抜け感から買い戻されており、中国関連株にはやや風向きの変化を指摘する声もある。
Kudan<4425.T>=急反発。前週末9日の取引終了後、日本ユニシス<8056.T>と先進人工知覚技術の「ビジネス・スケーリング・パートナー」として協業を開始したと発表しており、これが好感されている。またKudanは、シーオス(東京都渋谷区)に対して出資を完了したと発表、これも好材料視された。シーオスは、幅広い業界に対してIoT、AI、ロボットなどの活用によるロジスティクスのデジタル化を提供、今回の出資により、倉庫の完全自動化・無人化ソリューションの共同開発を行うのが狙いとしている。同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高1億8200万円、営業利益9500万円、純利益9000万円だった。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高6億5000万円(前期比72.8%増)、営業利益2億1300万円(同73.8%増)、純利益2億1300万円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。
物語コーポレーション<3097.T>=大幅続伸し年初来高値を更新。同社は9日取引終了後に、20年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを50億6700万円(前期比28.8%増)としていることや、年間配当計画を110円(前期に比べ20円増配)としていることが好感されたようだ。売上高は663億9600万円(同12.6%増)を見込んでいる。今期は「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」など主力ブランドを中心に積極出店を行う予定で、焼肉部門は18店舗(うちフランチャイズ店7店舗)、ラーメン部門17店舗(うちフランチャイズ店4店舗)、ゆず庵部門12店舗(うちフランチャイズ店3店舗)、専門店部門4店舗、その他部門6店舗の計57店舗の新規出店を計画している。
IBJ<6071.T>=一時ストップ高。4月19日につけた年初来高値1019円の奪回も目前に迫っている。婚活サイトや直営の結婚相談所などを運営するが、加盟店の増加を背景に婚活サイトが好調なほか、直営の相談所もニーズを捉えて収益に貢献している。同社が9日取引終了後に発表した19年1~6月期決算は営業利益が前年同期比64%増の10億8200万円と高変化をみせており、これを材料視する買いが集中した。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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