東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり、値下がり銘柄数は拮抗。セクター別では、非鉄金属、電気機器、機械、鉱業など17業種が上昇。一方、陸運、空運、その他製品、小売など16業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が堅調だった。半面、任天堂<7974>、テルモ<4543>、ニトリHD<9843>、イオン<8267>、東京海上<8766>が軟化した。
前週末の米国市場では、AI関連株などを中心に値を上げる銘柄が増えた。また、日銀が想定通り0.25%の利上げを発表したが、為替市場では一時1ドル=157円台後半へと円安が進んだことで、輸出採算の改善を期待した買いが意識され、日経平均の上げ幅は一時1000円を超えた。さらに、長期金利が上昇したことから、金融株にも投資資金が向かった。一方、円安デメリット株として、ニトリや神戸物産<3038>、パンパシHD<7532>など内需関連株の一角は軟調。
日経平均は節目の5万円台を回復した。高市政権による積極財政政策による景況感の改善期待が株価を支援しているようで、掉尾の一振に対する期待感も増え始めている。ただ、海外投資家の大半はクリスマス休暇に入っているとみられ、ここから一段高を狙うのには力不足との見方も多い。短期筋などによる仕掛け的な動きに振らされやすくなりそうである。
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