東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄数が1200に迫り、全体の7割超を占めた。セクター別では、不動産、食料品、建設、保険、その他製品など24業種が上昇。一方、非鉄金属、電気機器、医薬品、情報通信、金属製品など9業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、富士フイルム<4901>、テルモ<4543>、日東電工<6988>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、中外薬<4519>、レーザーテック<6920>が軟調。
前日の米国市場は、堅調な経済指標を背景に利下げ観測が後退したことが響き、主要株価指数は下落した。これを受け、東京市場でもこのところ堅調な値動きをみせていた人工知能(AI)関連などを中心に下落した。また、トランプ米大統領が輸入する医薬品に100%関税を課すとSNSで表明したことが嫌気された。一方、円相場が1ドル=149円台後半へと円安が進んでいるため、輸出採算の改善を期待した買いが入った。
日経平均は反落したが、相場の上昇基調が崩れたと考える投資家は少ない。きょうのプライム市場の値上がり銘柄数は1200に迫るなど配当権利取りの影響はあるだろうが、米国で堅調な経済指標が今後も相次げば円安基調が強まり、国内輸出企業の業績期待も高まりやすくなると思われる。また、総裁選後の経済政策への期待は根強く、先高トレンドに変化はないと見る向きが多く、押し目買いスタンスで望みたい。
<CS>
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