東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1100に迫り、全体の7割近くを占めた。セクター別では、銀行、小売、保険、非鉄金属、海運の5業種が上昇。一方、不動産、陸運、建設、金属製品、電力ガスなど28業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、アドバンテス<6857>、中外薬<4519>、東エレク<8035>が堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、信越化<4063>、TDK<6762>が軟調だった。
前日の米国市場は、9月の消費者物価指数(CPI)のコア指数の結果を受けて主要株価指数は反落した。ただ、指数寄与度の大きいファーストリテが前日の取引終了後に発表した決算が市場予想を上回る良好な結果となり、日経平均をけん引する形になった。ファーストリテ1銘柄で日経平均を約277円押し上げた。一方、3連休を控えた持ち高調整売りやこのところの相場上昇に対する利益確定売りなどが散見された。
日経平均は終値で9月27日以来、2週間ぶりに39600円台を回復し、9月高値(39829.56円)や心理的な節目の4万円台回復も視野に入ってきている。ただ、今後、本格化する国内主要企業の決算で業績動向を確認したいとの見方や、日米での選挙、中東情勢の行方など懸念材料が多く、上値の重さも意識される。3連休中に中東リスクが一段と警戒されることになるのか見極めたいところだ。一方、円安傾向が続いているだけに、日経平均の下値も堅いと見る向きは多い。
<CS>
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