ホクシン、今期経常を33％上方修正、未定だった配当は1.5円増配

　ホクシン <7897> が1月28日大引け後(16:30)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期非連結比4.5倍の3億9900万円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益(非連結)を従来予想の3億円（連結）→4億円(前期連結は2億2800万円)に33.3％上方修正し、増益率が31.6％増→75.4％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した第3四半期累計の実績と通期計画に基づいて、当社が試算した1-3月期(4Q)の経常利益(非連結)は前年同期連結比99.3％減の100万円に大きく落ち込む計算になる。

　業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は3円(前期は1.5円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期非連結比2.2倍の2億0200万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.2％→6.6％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2022年３月期累計期間の通期個別業績予想につきましては、国内の新設住宅着工戸数の増加に加えて、ウッドショックによる他の木質ボードからの代替需要も発生し、国内のＭＤＦの需給が逼迫したことにより、値上げが浸透するとともに販売量が増加し売上高が増加する見込みであります。一方、製造原価については、新型コロナウイルス拡散の影響による世界的な物流の停滞及び、中国の輸出制限による原材料の需給逼迫及び、エネルギーコストの上昇により原材料費が増加しましたが、フル生産による原価低減と値上げによる原材料費上昇の吸収により営業利益は増加する見込みであります。また、当該吸収合併により、抱合せ株式消滅差益53百万円が特別利益として発生し、経常利益及び、当期純利益は増益となる見込みであります。

　配当につきましては、2022年３月期通期個別業績予想を鑑み、当社の配当方針に則り、上記の通り修正いたします。