東京株式(大引け)=52円安、利益確定売りに反落も下げ幅は限定的
大引けの日経平均株価は前日比52円70銭安の1万9843円00銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は19億9090万株、売買代金概算は2兆6103億4000万円。値上がり銘柄数は918、対して値下がり銘柄数は950、変わらずは147銘柄だった。
きょうの東京市場は寄り付きこそ買いがやや先行したが、その後は利益確定の動きが優勢となった。前日に日経平均は450円高と急騰しており、直近3営業日で約700円の上昇をみせているだけに目先スピード警戒感からの売りが表面化した。下値では買い板が厚く下げ幅は限定的なものにとどまっている。為替が1ドル=113円台前半とドル高・円安方向に振れたことが投資家心理にポジティブに働いた。もっとも、買われているのは建設や医薬品、小売といった内需系銘柄が中心。自動車や鉄鋼などは売りに押される展開だった。個別には引き続き決算発表を絡めて好業績銘柄中心に物色する動きが目立つ。全体売買代金は2兆6000億円強と活況の目安とされる2兆円台を12営業日連続で上回っている。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>など自動車株が軟調、特に決算が市場予測を下回ったSUBARU<7270.T>の下げがきつい。東京エレクトロン<8035.T>も売りに押されたほか、enish<3667.T>は急落、ALSOK<2331.T>も大幅安となった。パイロットコーポレーション<7846.T>が売られ、日本海洋掘削<1606.T>も急反落。マルハニチロ<1333.T>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927.T>なども安い。
半面、売買代金トップの東芝<6502.T>が反発、ソニー<6758.T>、キヤノン<7751.T>なども買い優勢。サニックス<4651.T>がストップ高、マネーパートナーズグループ<8732.T>も一時値幅制限いっぱいまで上値を伸ばす場面があった。ゼンリン<9474.T>が物色人気となったほか、アイ・エス・ビー<9702.T>、アイスタイル<3660.T>はいずれも連日の急騰。アウトソーシング<2427.T>、JUKI<6440.T>なども買いを集めた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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