■買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開か
■任天堂、24/3上方修正 営業利益5000億円←4500億円
■前場の注目材料:京セラ、電動工具をベトナム生産、中国から一部移管
■買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開か
8日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが56ドル高、ナスダックは121ポイント高だった。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁など、米連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレを目標値に戻すことが最優先課題で、必要とあれば利上げを実施する姿勢を維持したほか、利下げを否定したため警戒感から売られる場面も見られた。しかし、良好な主要企業の決算を受けた買いのほか、原油価格の下落や長期金利が低下したことが下支えとなり上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、日中大阪比210円高の32480円。円相場は1ドル150円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるなか、香港ハンセン指数の下落などが重荷となり、400円超の下落となった。ただし、直近4営業日で2000円超上昇したこともあり、調整幅もそれなりに大きくなりやすいところであり、過熱を冷ますうえでは理想的な調整であろう。支持線に変わった75日線に接近してきたことから、同水準からのリバウンドが意識されそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションで一時32200円まで下げる場面も見られたが、ボリンジャーバンドの+1σ水準からのリバウンドを見せている。週末にオプションSQを控えていることから積極的な売買は手控えられる可能性はあるものの、ヘッジ対応に絡んだショートカバーなどは入りやすい需給状況と考えられる。下値の堅さが意識されやすいなか、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。
もっとも、買い一巡後はこう着感が強まりやすいと考えられ、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。また、原油相場の下落影響からエネルギー株は手掛けづらく、米長期金利の低下を受けてハイテク株などに資金がシフトしそうだ。そのほか、グロース250指数は小幅ながらもリバウンドを見せてきている。相対的に出遅れ感のある中小型株の一角には修正リバウンドを想定した個人主体の資金が向かいやすいとみておきたい。
なお、決算に絡んだところではGSユアサ<6674>、DNC<4246>、大阪チタ<5726>、タスキ<2987>、シミックHD<2309>、任天堂<7974>、ニップン<2001>、スズキ<7269>、アズビル<6845>、マツダ<7261>などが注目される。
■任天堂、24/3上方修正 営業利益5000億円←4500億円
任天堂<7974>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は1兆4500億円から1兆5800億円、営業利益を4500憶円から5000億円に上方修正した。ゲーム機「ニンテンドースイッチ」やソフトウエアの足元の販売状況を反映して通期見通しを引き上げたうえ、外国為替市場での円安が寄与する見通し。また、年間配当を147円から181円に増額修正した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(34152.60、+56.74)
・ナスダック総合指数は上昇(13639.86、+121.08)
・1ドル=150.30-40円
・シカゴ日経先物は上昇(32480、+210)
・SOX指数は上昇(3471.46、+26.57)
・VIX指数は下落(14.81、-0.08)
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・京セラ<6971>電動工具をベトナム生産、中国から一部移管
・キヤノン<7751>東大と、個別医療の社会実装推進で連携
・日立<6501>日立ハイテク、茨城にヘルスケア分野の新工場、25年1月稼働
・ソフトバンクG<9984>出資する米ウィーワークが破産申請、資金繰り悪化
・東京ガス<9531>ベルギー社と合成メタンの供給網構築で連携
・ローム<6963>出光系の工場取得、SiCパワー半導体拠点に
・三井物産<8031>ペルー銅鉱山市場で攻勢、コマツ系機械販売買収
・三井物産<8031>仏・電池サービスに出資、リユース・回収推進
・NTT<9432>米・自動運転新興に出資、国内独占販売権を獲得
・タダノ<6395>フル電動RT投入、公道走行・クレーン作業両立
・三菱ロジスネクスト<7105>米でバッテリー式フォーク新棟
・千代化建<6366>クレハからPVDF設備のEPC受注
・石油資源開発<1662>英領北海シーガル鉱区で原油・天然ガス生産
・関西電力<9503>スカイドライブと空飛ぶクルマの充電インフラ設備、年度内に設置
・クニミネ工業<5388>塗料に高いガス遮蔽性、産総研東北センターと開発
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
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・特になし <ST>
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