また、時間外取引でメタプラットフォームズが20%近く下落するなか、これを受けた米国市場の動向が気がかりとなるなか、こう着感の強い相場展開だった。ただし、FRBが年内に利上げペースを緩めるとの思惑は強く、ショートに傾いていた銘柄などへは買い戻しと見られる動きを見せており、全体としては底堅さが意識された。
日経平均は朝方につけた27450.26円を高値にこう着となり、引け間際につけた27330.79円が安値だった。120円程度の狭いレンジでの推移であり、メタプラットフォームズの大幅な下落に対する警戒が強い状況のなかでは、相当底堅い値動きに映る。また、指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、第一三共<4568>、アドバンテスト<6857>が堅調だった反面、決算が嫌気されたキヤノン<7751>、日東電<6988>のほか、KDDI<9433>、エプソン<6724>がさえなかった。東証プライムの騰落数は値下がり数が1200を超え、全体の7割近くを済めた。セクターでは鉱業、電力ガス、石油石炭、機械、医薬品の5セクターが上昇。一方で、銀行、海運、繊維、パルプ紙、その他金融など28セクターが下落。
日経平均の下落率は0.32%だったのに対して、TOPIXは0.66%の下落だった。決算を手掛かりとした個別の影響は当然あるものの、流れとしては来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、リバランスの動きは入りやすいと考えられ、日経平均型優位の相場展開が見込まれそうだ。中小型株などは直近IPO銘柄には足元での調整一巡から動意付いてきている銘柄なども散見されており、。需給状況は改善傾向にあるとみられる。明日はFOMC待ちで動きづらいだろうが、売りに押される局面においては押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
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