東京株式(大引け)=234円安、米株乱高下や円高警戒からリスク回避の動き
大引けの日経平均株価は前日比234円37銭安の2万1736円44銭と反落。東証1部の売買高概算は13億4948万株、売買代金概算は2兆5902億2000万円。値上がり銘柄数は542、対して値下がり銘柄数は1455、変わらずは69銘柄だった。
前日の米国株市場ではNYダウが一時300ドル超の上昇をみせたものの大引けは166ドル安と値を崩した。FOMCの議事要旨発表後に米10年債利回りがフシ目の3%近くまで上昇したことが嫌気されており、このネガティブな流れを引き継ぐ形で東京市場もリスクを避ける動きが強まった。取引時間中に外国為替市場でドル売り・円買いが進み、一時1ドル=107円10銭台まで円高が進んだことも売りを助長した。年度末を控え、国内金融機関からの利益確定を急ぐ動きなども反映された。業種別には33業種全面安で鉄鋼株への売りが目立ったほか、水産や電力・ガスなどディフェンシブ系の銘柄も軟調だった。ただ、個別には材料株の一角が買われ、大きく値を飛ばす銘柄も相次いだ。
個別では、ソニー<6758.T>、ファナック<6954.T>が軟調、大商いの任天堂<7974.T>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。日本エスコン<8892.T>が大幅安となり、日新製鋼<5413.T>、カカクコム<2371.T>も大きく売られた。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>が下落、コムチュア<3844.T>、ショーケース・ティービー<3909.T>なども値を下げた。
半面、NTT<9432.T>が堅調、ブイ・テクノロジー<7717.T>も買い優勢。資生堂<4911.T>も堅調だった。土木管理総合試験所<6171.T>がストップ高、東洋炭素<5310.T>、スターティア<3393.T>、メンバーズ<2130.T>なども値を飛ばした。大塚ホールディングス<4578.T>が物色人気となったほか、セイノーホールディングス<9076.T>も上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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