東京株式(大引け)=12円高、後場押し目買いにプラス圏に切り返す
大引けの日経平均株価は前日比12円76銭高の1万9590円14銭と3日ぶり小反発。東証1部の売買高概算は17億9651万株、売買代金概算は2兆1590億3000万円。値上がり銘柄数は1235、対して値下がり銘柄数は630、変わらずは139銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は売りが先行した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数が高く、原油市況も急反発するなどリスクオンの流れにあったが、為替の円高進行が買い手控えにつながった。注目を集めた米FOMCは事前予想通りFRBが政策金利の0.25%引き上げを決めたものの、年3回の利上げシナリオに変はなく、米長期金利が低下。これを受けて日米の金利差拡大思惑が後退し、ドル売りの動きを誘発した。また、オランダの議会選挙では懸念された極右政党の議席数は伸び悩み、反乱要素には乏しかった。一方、きょうの日銀の金融政策決定会合は注目度が低く、「現状維持」だったこともあって大勢に影響はみられなかった。為替の円高を除けば下値を売り込む材料は見当たらず、売り一巡後は押し目を拾う動きが顕在化して、後場は前日比プラス圏で推移する時間が長かった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が堅調、任天堂<7974.T>もしっかり。コマツ<6301.T>が買われ、ブイ・テクノロジー<7717.T>も上昇した。M&Aキャピタルパートナーズ<6080.T>が一時ストップ高に買われたほか、KLab<3656.T>、エイチーム<3662.T>も値を飛ばした。ローツェ<6323.T>、日本ケミコン<6997.T>が大幅高、古河電気工業<5801.T>、アルテック<9972.T>、アイスタイル<3660.T>なども高い。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが冴えず、第一生命ホールディングス<8750.T>、T&Dホールディングス<8795.T>なども安い。ファーストリテイリング<9983.T>、良品計画<7453.T>が値を下げ、武田薬品工業<4502.T>も軟調。カルビー<2229.T>、サントリー食品インターナショナル<2587.T>なども下落した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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