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【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高と円安を背景に300円超の上昇 (6月4日)

配信元:株探
投稿:2018/06/04 16:21

日経平均株価
始値  22365.09
高値  22515.72(12:45)
安値  22355.83(09:01)
大引け 22475.94(前日比 +304.59 、 +1.37% )

売買高  14億8298万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4535億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、米株高と円安を背景に300円超の上昇みせる
 2.米雇用統計が市場予測上回り、好調な米国経済を確認してリスクオンに
 3.為替市場では1ドル109円台後半の円安に振れ、主力輸出株に追い風
 4.アジア株市場も軒並み高で典型的な巻き戻し相場、83%の銘柄が上昇
 5.トヨタが大幅続伸となる一方、任天堂は続急落と全体地合いの変化映す

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは219ドル高と反発。市場予想を上回る米雇用統計が好感され、IT関連株などを中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では終始買い優勢となり、日経平均株価は300円を超える上昇となった。前週末の米株高や為替の円安が追い風となった。

 4日の東京市場は、リスクオンの流れが一気に強まった。米5月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が22万3000人増と事前予測を上回り、失業率も18年ぶりの水準に低下、一方賃金の伸び率は緩やかで、低金利下の景気拡大が意識された。これを受け前週末の米株市場は主要指数がいずれも大幅上昇し、ナスダック指数は過去最高値も視界に入る水準まで上昇、東京市場でも米国の保護主義に対する警戒感はくすぶるものの、主力株中心に広範囲に買い戻された。外国為替市場で円安に振れたことやアジア株式が総じて高かったことも追い風となり、前週の指数入れ替えに伴う先物売りの巻き戻しが、上げ足を助長したとの見方も出ている。東証1部全体の83%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

 個別ではトヨタ自動車<7203>が大幅続伸となったほか、ソニー<6758>も物色人気となった。TDK<6762>が買われ、村田製作所<6981>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。花王<4452>が値を上げ、第一三共<4568>も堅調。デンソー<6902>SBIホールディングス<8473>も高い。日本通信<9424>が続急騰となったほか、山崎製パン<2212>も値を飛ばした。ディー・エル・イー<3686>も大幅高。

 半面、売買代金断トツの任天堂<7974>は大幅安となった。マネックスグループ<8698>が安く、キーエンス<6861>ファナック<6954>も軟調。レオパレス21<8848>は大幅安で下値模索が続いている。アイティフォー<4743>が急落、レノバ<9519>ポーラ・オルビスホールディングス<4927>などの下げも目立った。ヤーマン<6630>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>TDK <6762>ダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984>トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約68円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954>武田 <4502>リクルート <6098>テルモ <4543>日ハム <2282> 。押し下げ効果は約14円。うち8円はファナック1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はその他製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)海運業、(3)銀行業、(4)パルプ・紙、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)サービス業、(3)空運業、(4)不動産業、(5)医薬品。

■個別材料株

山パン <2212>
 7月から一部パン製品を値上げへ。
ユナイテッド <2497> [東証M]
 「メルカリ」の仮条件引き上げ。
伊藤園 <2593>
 今期経常は5%増で12期ぶり最高益更新へ。
Mラインズ <3901> [東証2]
 8日付で東証1部に指定へ。
gumi <3903>
 モバイルオンラインゲームの開発・運用を行う新会社設立。
マイネット <3928>
 6月から新たなスマホゲームの運営を開始。
ユニオンツル <6278>
 62万株の立会外分売を中止。
スマバ <9417> [JQ]
 株式分割と東証2部市場変更、配当増額を好感。
ファイバーG <9450> [東証M]
 株主優待制度を新設。
理研グリン <9992> [JQ]
 上期最終を3.8倍上方修正、通期も増額。

やまねメディ <2144> [JQG]
 東証が4日から信用取引の委託保証金率を引き上げ。
レオパレス <8848>
 SMBC日興証券が目標株価を720円へ引き下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本通信 <9424> 、(2)山パン <2212> 、(3)ネオジャパン <3921> 、(4)きちり <3082> 、(5)ソルクシーズ <4284> 、(6)学研HD <9470> 、(7)DLE <3686> 、(8)エスクロAJ <6093> 、(9)三谷産業 <8285> 、(10)大東銀 <8563>
 値下がり率上位10傑は(1)トップカルチ <7640> 、(2)ITFOR <4743> 、(3)レオパレス <8848> 、(4)シンクロ <3963> 、(5)任天堂 <7974> 、(6)レノバ <9519> 、(7)ポーラHD <4927> 、(8)マネックスG <8698> 、(9)キャリインデ <6538> 、(10)科研薬 <4521>

【大引け】

 日経平均は前日比304.59円(1.37%)高の2万2475.94円。TOPIXは前日比25.52(1.46%)高の1774.69。出来高は概算で14億8298万株。東証1部の値上がり銘柄数は1737、値下がり銘柄数は309となった。日経ジャスダック平均は3937.23円(2.71円安)。

[2018年6月4日]

株探ニュース
配信元: 株探

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