同社は事業成長と収益拡大による持続的な利益成長に取り組んでいるが、PBRは2024年3月期の0.72倍から0.50倍に低下し、成長戦略が投資家に十分に伝わっていない状況にある。2025年3月期の売上高は、中食および物流・食品加工事業が堅調だった一方、店舗アセット&ソリューション事業は不動産販売の延伸で減収となった。物流・食品加工事業は引き続き高成長を維持しているが、当期純利益はコスト上昇や減損計上などで減少し、総資産回転率は子会社化による総資産増で低下、財務レバレッジは有利子負債の増加で上昇した。
2025年3月期実績は、ROE4.9%、DOE2.0%、売上451億円、EBITDA35億円、当期純利益12億円、EPS65.2円である。株主還元は、2024年3月期より2円増配となる1株当たり年間配当金26円を予定している。
同社は今後、PBR向上に向けて投資家の予測可能性を高め、実績と計画の乖離を抑えることで信頼性を確保するとしている。ROEは2028年3月期に8.3%の達成を目標とし、成長投資による収益拡大と資本効率の向上を両立させる。また、経営資産を効率的に活用し、最適な事業ポートフォリオを構築することで企業価値の創出を図る。さらに、PER向上を目指して情報発信の強化に取り組み成長期待の醸成を進める方針である。 <ST>
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