大幅反発。先週末に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の2.34%に当たる90万株、5億円が取得上限、取得期間は2月22日から12月30日までとしている。資本効率の向上や機動的な資本政策の遂行とともに、人オ株当たりの価値向上を図ることが目的としている。先週末にかけて短期的な株価調整が進んだこともあって、見直し買いの格好の手掛かりにつながっているようだ。
マネックスG<8698>:1011円(+119円)
大幅反発。ビットコイン価格が急騰を続けており、先週末には最高値を更新し、時価総額が1兆ドルを突破している。週間では11%強、月初からは6割強の上昇となっている。活況な市況を背景とした仮想通貨取引の売買が今後も膨らむとの見方から、同社のほか、マネーパートナーズ、セレスなどの関連銘柄も急伸する形に。先週末に高値からスピード調整が強まっていたこともあり、押し目買い意欲も強まりやすい状況のようだ。
西松屋チェ<7545>:1569円(+32円)
続伸。先週末に21年2月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の107億円から122.5億円、前期比6.4倍の水準にまで増額。冬物衣料を中心に想定以上に値下げロスなどが抑えられたもようだ。第3四半期までの段階で通期予想を超過していたとはいえ、不需要期である第4四半期の収益拡大も確認される形になっている。ただ、足元の好業績自体は十分に織り込まれており、短期的な出尽くし感なども生じているもよう。
オーケストラ<6533>:2976円(+301円)
大幅続伸。連結子会社であるSharing Innovationsマザーズ新規上場が承認されたと先週末に発表している。同連結子会社はクラウドインテグレーション、システムソリューションなどを展開している。同社は発行済み株式数の100%、366万株を保有しているが、上場に際して一部株式の売出を行い、所有割合は72.1%となるようだ。含み益の拡大期待、並びに、一部含み益の実現などが想定される形になっている。
日清食HD<2897>:8350円(-150円)
反落。先週末に海外市場における株式の売出実施を発表している。売出株数は304万1000株、12月末の発行済み株式数に対して2.9%の水準となる。売出人はみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行であり、政策保有株見直しの中で、流動性及び海外機関投資家比率の向上を目指すことを目的としている。売出価格は3月1日から3日までの期間。短期的な需給面への影響を懸念する動きが先行する形に。
ナフコ<2790>:2100円(+75円)
大幅反発。21年3月期の期末配当を従来予想の20.00円から27.00円(前期末実績20.00円)に増額修正している。ナフコは中間配当も23.00円(前年同期実績19.00円)に増配していたため、年間では50.00円(前期実績39.00円)となる。21年3月期の純利益予想は前期比2.4倍の121.00億円となっており、大幅増益が株主への利益還元につながっているとして好感されているようだ。
ラクス<3923>:1839円(+189円)
大幅反発。3月11日付で東証マザーズから東証1部に市場変更すると発表している。また、流動性向上のために620万7800株の株式売出し、93万1100株のオーバーアロットメントによる売出しを実施する。1部上場に伴い、同社株は4月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄となるため、パッシブファンドなどの需要を期待した買いが広がっているようだ。
フェローテク<6890>:2300円(+180円)
急伸で昨年来高値。一部メディアが「中国で半導体製造プロセス用の治具消耗材のシリコンパーツを増産する方針を固めた」と報じている。報道によると「銀川工場(寧夏回族自治区銀川市)を改装し、新たに製造ラインを整備する。ライン整備後のシリコンパーツの生産量は現状比30-40%増を見込む」という。シリコンパーツ増産で旺盛な半導体需要を取り込めるとの期待から、買い材料視されているようだ。 <ST>
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