■エネチェンジ <4169> 1,504円 (+300円、+24.9%) ストップ高
ENECHANGE <4169> [東証M]がストップ高。1日の取引終了後、昨年から提供を開始したEV(電気自動車)充電サービスの更なる普及拡大を図るため、EV充電器を製造・販売する日東工業 <6651> と業務提携契約を締結したと発表、これを好感した買いが膨らんだようだ。エネチェンジが開発したEVドライバー向け専用システムと、日東工のEV普通充電器「Pit-2G(ピット・ツージー)」を連携し、サービスの提供を行う。これにより利便性を向上させ、公共性の高いEV充電インフラの構築を目指す構え。
■サイジニア <6031> 902円 (+112円、+14.2%)
サイジニア <6031> [東証M]が5日続急騰。ビッグデータを活用したマーケティング支援ビジネスを主力展開し足もとの業績は絶好調に推移している。22年6月期営業利益は従来予想の2億7000万円から3億5000万円(前期は4400万円の赤字)に上方修正しており、業績は赤字体質から脱却し成長路線に入った。同社のグループ会社でEC商品検索やOMOソリューション開発販売を手掛けるZETAの収益貢献に期待がかかっている。
■大平金 <5541> 3,680円 (+420円、+12.9%)
東証1部の上昇率2位。大平洋金属 <5541> が急反騰。2018年10月以来、約3年5ヵ月ぶりの水準に上昇した。ロンドン金属取引所でニッケル価格が1トン=2万500ドル近辺と2011年以来、11年ぶりの水準に上昇。ロシアにはニッケル生産の世界最大手であるノリリスク・ニッケルがあり、ロシアに対する経済制裁で供給が滞るとの観測からニッケル価格が上昇している。これを受け、ステンレス鋼原料のフェロニッケルの国内最大手で、ニッケル価格上昇時に業績拡大期待が膨らむ同社株への買い人気が膨らんだ。
■アサカ理研 <5724> 1,330円 (+150円、+12.7%)
アサカ理研 <5724> [JQ]が3日ぶりに急反騰したほか、松田産業 <7456> も5日続伸と異彩を放った。インフレ高進リスクを背景に金市況が1年3ヵ月ぶりの高値圏に浮上しており、貴金属リサイクルを手掛ける両社に投資資金が流入している。アサカ理研は2月下旬に急騰後も売り物をこなし目先買い直される展開で、想定的に出遅れていた松田産業も5日・25日移動平均線のゴールデンクロス形成後に上げ足を強め、2日は中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を一時上回る展開をみせた。
■大阪チタ <5726> 1,361円 (+144円、+11.8%)
東証1部の上昇率3位。大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> 6日続急騰。そのほか、東邦チタニウム <5727> も揃って急伸し、上げ足に弾みがついた。大阪チタは2日の高値まで直近6営業日で何と59%の上昇パフォーマンスをみせたほか、邦チタも2日の高値まで39%も株価水準を切り上げた。コモディティ価格の上昇が止まらず、原油価格の高騰と合わせて非鉄市況の上昇も際立っている。そのなか、レアメタルであるチタンは航空機向けのほか 半導体業界向けなどに高水準の需要があるが、主要供給国はロシアであり、ここ同国のウクライナ侵攻に絡む制裁措置発動に伴い、チタン需給逼迫への思惑が広がっている。チタン市況の高騰が予想されるなか、両銘柄の株価を強く刺激する格好となった。
■スパバッグ <3945> 1,175円 (+107円、+10.0%)
スーパーバッグ <3945> [東証2]が5日ぶりに急反騰。1日の取引終了後、1月24日~2月4日の期間で実施していた希望退職者募集に19人が応募したと発表しており、これによるコスト削減効果や構造改革の進展などを期待した買いが入ったようだ。募集人員は40人程度だったが、希望退職者募集以外のさまざまな構造改革の取り組みを総合的に勘案すると、概ね当初計画の水準を確保できる見通しという。今回の募集に伴い発生する特別加算金などの費用は約4500万円で、22年3月期決算で特別損失として計上する予定。なお、22年3月期の連結業績への影響は、織り込み済みとしている。
■VIX短先物 <1552> 2,422円 (+197円、+8.9%)
国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]が急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。1日の米VIX指数は前日2月28日に比べ3.17(10.51%)ポイント高の33.32に急伸した。一時35.19まで買われた。ウクライナ危機の影響で世界景気が悪化することが警戒され、同日のNYダウは597ドル安と急落した。これを受けVIX短先物は値を上げた。
■INPEX <1605> 1,316円 (+94円、+7.7%)
東証1部の上昇率9位。INPEX <1605> が3日続急伸。株価は1300円台に買われ18年11月以来の水準に上昇した。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日2月28日比7.69ドル高の1バレル=103.41ドルに上昇。2日の時間外取引では一時107ドル台と14年6月以来、約7年8ヵ月ぶりの水準に買われた。ウクライナ情勢の緊迫に伴う経済制裁で、ロシア産原油の供給が滞るとの見方が強まっている。
■DOWA <5714> 5,750円 (+350円、+6.5%)
東証1部の上昇率10位。DOWAホールディングス <5714> が5日続急伸し、昨年来高値を更新した。非鉄金属大手の同社は足もとのパラジウムなど非鉄価格の上昇が追い風となるとの見方が出ている。ロシアは世界のパラジウムの4割超を産出しており、ロシアに対する経済制裁で供給量が減るとの見方から価格が上昇している。また、ロシアは銅生産などでも高実績を持つ。これら非鉄市況の上昇が同社への追い風となるとの見方が出たようだ。
■オイシックス <3182> 2,928円 (+120円、+4.3%)
オイシックス・ラ・大地 <3182> が大幅高で4日続伸。同社は1日取引終了後、投資子会社を通じて運営するCVCファンド「Future Food Fund」が、自動野菜収穫ロボットの開発を行うinaho(神奈川県鎌倉市)と、プラントベースの代替まぐろの開発を行っている米インパクト・フード(カリフォルニア州)の2社に投資を実行したと発表した。inahoは農業の高齢化や人手不足といった社会課題に対し、自社開発の「自動収穫ロボット」により一次産業の自動化・省力化ソリューションを提供する企業。インパクト・フードはサステナブルでヘルシーな植物由来の海鮮類の食品開発を通じ、乱獲、海洋汚染による食料不安、たんぱく質危機など、世界中で直面している社会課題解決の実現を目指す米国企業。この投資により、同ファンドの累計投資総額は約9億円、投資先は15社になったとしている。
■住友鉱 <5713> 5,982円 (+197円、+3.4%)
住友金属鉱山 <5713> が大幅高で3日続伸し、新値圏で強調展開を続けたほか、大紀アルミニウム工業所 <5702> なども頑強な値動きをみせた。ウクライナ情勢の悪化で原油市況をはじめコモディティ価格の上昇が加速しており、非鉄市況も高騰が相次いでいる。直近ではニューヨーク金先物価格が約1年3ヵ月ぶりの高値圏に浮上し、LMEアルミ価格は過去最高値を更新するなどいずれも上昇が止まらない状況にある。これを受けて、東京市場でも市況高で恩恵を受ける関連銘柄に投資資金が集まる展開となった。
■フジテック <6406> 2,833円 (+76円、+2.8%)
フジテック <6406> が大幅高で4日続伸。1日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を350万株(発行済み株数の4.29%)、または100億円としており、取得期間は22年3月2日から23年2月28日まで。機動的な資本政策の遂行や資本効率の向上を通じて株主利益の引き上げを図ることが目的としている。
■マネフォ <3994> 5,680円 (+130円、+2.3%)
マネーフォワード <3994> が4日続伸。1日の取引終了後、集計中の第1四半期(21年12月-22年2月)連結業績について、売上高が42億9900万~43億6800万円から46億4900万~47億1800万円(前年同期比34.1%増~36.1%増)へ、営業損益が29億~24億円の赤字から21億~16億円の赤字(前年同期8000万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。「マネーフォワード クラウド」の法人向けの導入が好調に推移したことなどにより、Businessドメインにおいてストック型及びフロー型の収益が計画を上回ったことに加えて、Financeドメインでマネーフォワードケッサイにおけるフロー型収益が同様に計画を上回ったことが要因としている。
■ツルハHD <3391> 9,380円 (+190円、+2.1%)
ツルハホールディングス <3391> が上伸。1日の取引終了後に発表した2月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.0%増と5ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数が同0.5%減と前年割れが続いたものの、客単価は同3.5%増となったことが寄与した。なお、全店売上高は同11.8%増だった。
■伊藤園 <2593> 6,680円 (+80円、+1.2%)
伊藤園 <2593> が上伸。同社は1日取引終了後、22年4月期第3四半期累計(5-1月)連結営業利益は141億1100万円(前年同期比35.2%増)と発表した。通期計画200億円(前期比19.9%増)に対する進捗率は70.6%。セグメント別では、リーフ・ドリンク関連事業の営業利益は133億5200万円(前年同期比14.7%増)、飲食関連事業は8億2200万円(前年同期は11億600万円の赤字)、その他は4億200万円(前年同期比11.1%減)。タリーズコーヒージャパンでは家カフェスタイルの定着により、ハッピーバッグ(福袋)などの販売が好調だったとした。
■タムラ <6768> 607円 (+7円、+1.2%)
タムラ製作所 <6768> が反発。ノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市)は1日、日本酸素ホールディングス <4091> 傘下の大陽日酸及び東京農工大学と共同で、次世代半導体材料として注目される酸化ガリウムをハライド気相成長(HVPE)法によって6インチウエハー上に成膜することに世界で初めて成功したと発表。ノベルクリスタルテクノロジーは、タムラのカーブアウトベンチャー及び情報通信研究機構(NICT)の技術移転ベンチャーとして設立された経緯があり、2月21日には追加出資したことを明らかにしている。今回の成果は、大口径かつ複数枚のエピウエハーを製造可能な酸化ガリウム量産成膜装置の開発を大きく進展させ、成膜コストが課題となっていた酸化ガリウムエピウエハーの大口径・低コスト化の実現につながるもの。酸化ガリウムパワーデバイスが広く普及すれば、産業用モーター制御のインバーターや住宅用太陽光発電システムのインバーター、次世代の電気自動車(EV)などの省エネルギー化が見込めるという。
■バンナムHD <7832> 8,866円 (+94円、+1.1%)
バンダイナムコホールディングス <7832> が続伸。同社の子会社であるバンダイナムコエンターテインメントは1日、パックマンの名作から14タイトルを収録した「PAC-MAN MUSEUM+」の発売日を、PlayStation4/Nintendo Switchは5月26日、Xbox One/Windows PCは5月27日(同日からXbox Game Passに対応)、Steamは5月28日に決定したと発表した。Xbox Play Anywhereに対応しているため、Xbox OneまたはWindows PC版を購入することで、Xbox OneとWindows PCの両デバイスでプレーすることが可能。
※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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