大幅反発。前日は日経平均新規採用が決定しながらも、短期的な出尽くし感が先行する形となっていたが、本日はあらためて目先の需給改善を期待する動きが優勢になっている。また、SMBC日興証券では投資判断「1」を継続して、目標株価を3100円から3600円に引き上げ。粗利益率の高い生活雑貨の好調継続を予想、中期的な修正の改善余地は依然大きいとも評価しているようだ。
イオン<8267>:3842円(+93円)
大幅続伸。特に目立った材料は観測されておらず、機関投資家のリバランスの動きの一環と捉えられている。半導体関連株の低調な地合いや不透明など為替動向などから、内需系の主力株として注目度が高まる形になっているもよう。また、買収提案を受けているセブンアイが仮に上場廃止となれば、小売セクター内でのリバランスにより、時価総額がセクター第3位である同社に買い需要が見込めるとの思惑などもあるようだ。
広済堂HD<7868>:500円(+59円)
大幅続伸。第1四半期の決算発表が遅延しているが、前日には、24年3月期の有価証券報告書等の訂正報告書を提出する必要がある事項が識別されたと発表している。8月9日のリリースでは、一部の会計処理において精査が必要なことが判明したことを決算発表遅延の背景としていたが、収益認識のタイミングの相違であることが今回明らかにされている。決算発表延期の要因が過度に警戒するものではないと判断される形になってい
るもよう。
積水ハウス<1928>:3922円(+85円)
大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、5-7月期営業利益は854億円で前年同期比23.5%増となり、市場コンセンサスを20億円程度上振れたとみられる。つれて、通期予想は従来の3000億円から3200億円、前期比18.1%増にまで上方修正している。通期コンセンサスはほぼ会社計画線であった。米国戸建や米国コミュニティ開発などが上振れのもよう。米利下げメリット期待があらためて意識される形に。
パスコ<9232>:2057円 カ -
ストップ高買い気配。親会社のセコム、並びに、伊藤忠の完全子会社であるISフロンティアパートナーズを買付者とするTOBの実施を発表している。全株式を取得する非公開化を企図したものとなる。同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は2140円で、前日終値からは29.1%のプレミアムとなり、同価格へのサヤ寄せを目指す動きが強まっている。なお、TOB期間は9月6日から10月22日まで。
坪田ラボ<4890>:502円 カ -
ストップ高買い気配。中国の大手眼科用医薬品メーカー「Shenyang Xingqi Pharmaceutical Co.,Ltd.」と特定の地域における特定の特許の独占実施権を付与する特許ライセンス契約を締結したことを発表した。「Xingqi」は中国において眼科用医薬品の研究開発、製造、販売を専門とする大手製薬メーカーで、契約金総額は18百万USドル(日本円概算金額26.8億円)。同契約によって、同社の保持する特許に基づいた治療法を中国で
広く提供することを目的としている。
メドレック<4586>:105円(+4円)
反発。5日の取引終了後に出願中の「積層型貼付剤」について、特許庁より特許査定が通知されたことを発表し、好材料視されている。同特許は、貼付剤の構造に関するもので、意図的に一定の空間を設置することで粘着性改善等の機能向上を実現する技術であり、痙性麻痺治療薬MRX-4TZT(チザニジンテープ剤)において使用されている。同特許の有効期間は2040年迄であり、米国、欧州、中国においても権利化を目指している。
<4592> サンバイオ:944円(-27円)
続落。5日の取引終了後に、主要開発品SB623のフェーズ2STEMTRA試験の解析結果がNeurology誌に掲載されたことを発表している。2016年~2019年に実施した外傷性脳損傷に起因する慢性期運動機能障害を有する患者を対象に、主要開発品SB623の有効性及び安全性を検討することを目的としたフェーズ2多施設共同偽手術対照無作為化二重盲検比較試験(STEMTRA試験)の48週(最終)までの有効性および安全性を評価した解析結果が掲載されたという。 <ST>
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