「ペロブスカイト太陽電池」が7位にランク、次世代エネルギーの主役候補として関心高い<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ペロブスカイト太陽電池」が7位となっている。
温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するため、再生可能エネルギーの導入拡大に向けた動きが活発化している。その主役の一つである太陽光発電で次世代のエネルギー候補として期待が寄せられているのが、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を持つ化合物を用いる「ペロブスカイト太陽電池」だ。
産業技術総合研究所によると、ペロブスカイト太陽電池は現在の主流となっているシリコン系太陽電池とは異なり、材料を塗布や印刷で作ることができ、一日に製造できる量が多いことから低コスト化が可能だという。また、シリコン系の母材であるシリコンウエハーは薄くて割れやすいが、ペロブスカイト太陽電池は小さな結晶の集合体が膜になっていることから折り曲げやゆがみに強いことが特徴。加えて、重さはシリコン系の10分の1と軽量なことも長所で、耐荷重の小さい工場の屋根やビル壁面など既存の太陽電池を設置できない場所への導入が期待されている。
こうしたなか、積水化学工業<4204.T>は国内最大の発電会社であるJERA(東京都中央区)と、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を火力発電所に設置するための共同実験をスタート。また、積水化はNTTデータ<9613.T>とフィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験を行っている。
このほかの関連銘柄としては、京都大学の「フィルム太陽電池研究コンソーシアム」に参画しているフジプレアム<4237.T>や星光PMC<4963.T>、21年4月にペロブスカイト太陽電池事業に参入すると発表したホシデン<6804.T>、ペロブスカイト太陽電池を開発するエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)に出資している豊田合成<7282.T>などが挙げられる。
出所:MINKABU PRESS
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