■株式見通し:短期資金はバイオ株に集中か
■前場の注目材料:日本リテール、19年2月期業績予想を上方修正、営業減益幅は縮小
■マキタ、日米欧で物流拡販、園芸機器など在庫管理徹底、拠点増設100億円
■短期資金はバイオ株に集中か
21日の日本株市場は底堅さが意識されつつも、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが63ドル高となった。ただし、FOMC議事録発表後に一時下落に転じるなど不安定な値動きをみせており、手掛けづらさにつながろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の21405円。円相場は1ドル110円80銭台で推移している。
FOMC議事録については、量的緩和によって膨らんだバランスシート縮小の年内終了について連銀当局者の意見が概ね一致したが、今後の利上げ方針については意見が分かれたようである。また、米サウスウエスト航空は、政府機関閉鎖による悪影響を理由に業績見通しを引き下げるなど、政府機関閉鎖の影響が出ている点は重石になりやすいところである。
その他、日経平均は足元で緩やかながらリバウンド基調が継続しており、昨日は節目の21500円に迫る局面がみられた。とは言え、薄商いの中をインデックスに絡んだ商いに振らされやすく、時にここ最近はソフトバンクG<9984>の値動きに振らされている。米株高や為替相場の円安基調などを手掛かりに、値がさハイテク株などの動きなども影響を与えることになりそうである。基本的には先物の主導によるインデックス売買が中心になりそうであるが、幅広い物色というよりも、リバランスの商いが続くことになりそうだ。
その他は、個人主体の材料株物色といったところか。アンジェス<4563>は遺伝子薬が国内初承認される見通しとの報道から動意が期待されることになろうが、他のバイオ関連への刺激材料にもなりそうである。また、資金回転の速さから物色の持続性は期待しづらく、売り込まれていた銘柄への自律反発狙いのほか、季節性からは、2月決算企業の配当狙いといった動きが意識されよう。
■日本リテール、19年2月期業績予想を上方修正、営業減益幅は縮小
日本リテール<8953>は20日、2019年2月期の業績予想を修正。営業収益は従来の302.21億円から305.33億円に、営業利益が同118.07億円から128.33億円に上方修正した。営業利益は前期比7.5%減に減益幅の縮小を見込む。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(21431.49、+128.84)
・NYダウは上昇(25954.44、+63.12)
・ナスダック総合指数は上昇(7489.07、+2.30)
・1ドル110円80-90銭
・VIX指数は低下(14.02、-0.86)
・SOX指数は上昇(1360.28、+11.79)
・米原油先物は上昇(57.16、+0.71)
・日銀のETF購入
・企業業績改善への期待感
・シャープ<6753>8K映像製作支援、器材・技術供与、配信サービス、収益力を強化
・マキタ<6586>日米欧で物流拡販、園芸機器など在庫管理徹底、拠点増設100億円
・楽天<4755>5G試験ラボ、クラウドで繰り返し検証、印マヒンドラと連携
・MURO<7264>HV用モーター部品受注、大型プレス7月導入、月4万個体制
・陸自車両、コマツ<6301>開発中止 防衛省にも伝達 高コスト低利益
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・1月失業率(予想:5.0%、12月:5.0%)
・09:30 豪・1月雇用者数増減(予想:+1.5万人、12月:+2.16万人)
<SF>
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