今期の象徴的な成果は、7期連続で赤字が続いていた北米事業の黒字化転換である。約2年前より進めてきた、製品の前半工程を日本やアセアンで行い、最終工程を米国で担う新生産体制へのシフトが結実した。また、米国関税の影響についても、年間見込み額13億円のうち約10億円の価格転嫁が既に妥結済みとなっており、コスト構造の健全化が急進している。
次なる成長の柱として、戦略商品「多機能ラジエータ(多機能RAD)」の受注も加速している。大手自動車メーカーからの大型受注獲得は、同社の技術力が改めて評価された画期的な成果といえる。中国市場では日系OEMの苦戦という逆風があるものの、多機能RADについては他OEMからも受注を確保しており、顧客基盤の多角化が進展している。中国での受注は既に12万台が決定し、今後は40万台規模を見込む。また、米国での受注も既に23万台が決定している。これら新製品の需要増に対応するため、米国では10~40億円規模、国内では50〜80億円規模の製造拠点の純増を目的とした拡充を検討中である。
2026年3月期通期については、連結業績予想の上方修正を発表した 。売上高が前期比0.5%増(前回予想比3.9%増)の1,600.00億円、営業利益が同49.0%増(同23.9%増)の109.00億円を見込んでいる。配当は前回予想を据え置き、年間320円(中間160円、期末160円)を予定しており、ROE15%以上の安定的達成に向けた資本効率の追求を鮮明にしている。
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