トヨタリコール問題が思いのほか、長期間化している。豊田社長のアメリカ議会公聴会での証言も無難に終わってこの問題も鎮静化に向かうと私も含めて誰もがそう思ったことでしょう。しかしながら、その後も急加速やブレーキペダルが戻らない事故（事件）が起こっている。この中には、やらせ的なものや便乗的なものも多く含まれていることも事実であると考える。しかし、いつの世も「風説の流布」は、何かのきっかけで起こり、瞬く間に広がるものである。インターネットなどの普及で世界は、狭くなって来ただけにトヨタ問題は、もはや北米だけの問題ではなくなった。アメリカでの問題が解決したとしても世界的な信頼が低下したトヨタとしては、グローバルで見れば、シェア1％～2.5％の低下のインパクトがあるだろう。世界経済が回復基調にある中、ホンダや日産は、中国・ロシアをはじめ、攻めの経営を行っているがトヨタに至っては、そのエネルギーのかなりの部分を守りの経営に費やさなければならないことは、非常につらい部分である。数年後には、間違いなくトヨタは、復活してくるであろうがこの1年～2年は、我慢であろう。もちろん株価もこれだけ下げているので3000円割れは、考えずらいが日産やホンダの株価上昇に比べたら見劣りするパフォーマンスを示すことになろう。結論としては、トヨタ売り・ホンダと日産は買いで日産については、タイでの次期型マーチの生産開始・10月の電気自動車「リーフ」の販売開始で買いであろう。日産自動車の予想で私は、740円までは、買いで780円をコミット・840円がターゲットとの予想をしているが、840円がコミット・900円がターゲットと上方修正する。（日産自動車の買い予想参照方）