大阪9月限
日経225先物 41220 +1470 (+3.69%)
TOPIX先物 2929.5 +92.5 (+3.26%)
日経225先物(9月限)は前日比1470円高の4万1220円で取引を終了した。トランプ米大統領は、自身のSNSで日本との関税交渉で合意したと発表。取引開始直前に伝わったことで、寄り付きは4万0350円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9610円)を大きく上回り、ギャップアップから始まった。寄り付き直後につけた4万0250円を安値にショートカバーを交えた上昇のなかで、合意内容の詳細が明らかになるにつれて上へのバイアスが強まり、前場終盤にかけて4万1000円台に乗せた。
ランチタイム以降は、4万1000円~4万1130円辺りでの保ち合いを継続。ただし、後場中盤辺りにレンジを上抜けると、一時4万1360円まで上げ幅を広げる場面もみられた。終盤にかけては持ち高調整とみられるロング解消から若干上げ幅を縮めたものの、昨年7月半ば以来の4万1000円台を回復して終えた。
日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ(4万0180円)を上回って始まり、その後も強い上昇をみせるなかで、前場終盤にかけて6月30日につけた4万0870円を突破した。+2σ(4万0810円)を上回ってきたことで、やや過熱感が意識されてくる可能性はあったが、後場終盤にかけての上昇によって、+3σ(4万1440円)に接近した。
+3σに接近したことで、さすがに過熱感は警戒されてくるだろう。ただし、バンドが拡大傾向をみせてきたため、ナイトセッションでは+2σが4万1010円、+3σは4万1700円辺りに切り上がってきている。+2σ辺りでの押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。
また、1カ月ほど4万円に上値を抑えられる形での保ち合いが続くなか、一気にレンジを上抜けたことでショートカバーの動きが強まった。そのほか、一時1500円を超える急ピッチの上昇によってレバレッジ型ETFなどのヘッジ対応に伴うロングがまとまって入ったと考えられる。急ピッチの上昇に対する過熱感を警戒しつつも、値幅が出やすい需給状況のなかで、ヘッジ対応の動きによる影響も大きくなりそうである。
週足のボリンジャーバンドでは、+1σ(3万9860円)からの上昇で+2σ(4万1170円)を捉えてきた。+2σ水準では利食いも入りやすいと考えられ、まずは4万1000円辺りでの底固めを見極めたいところだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.07倍に上昇した。トヨタ自動車<7203>[東証P]など輸出関連株への買い戻しの動きが目立つなどTOPIX型優位の展開により、一時13.95倍に低下する場面もあった。ただし、その後は25日移動平均線(14.01倍)、200日線(14.03倍)水準で下げ渋りをみせていたが、後場に入ってからのインデックス買いによって、利食い先行で始まったアドバンテスト<6857>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]などもプラス圏を回復しており、NTロングに振れる形になった。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万0021枚、ソシエテジェネラル証券が2万8012枚、JPモルガン証券が7553枚、サスケハナ・ホンコンが6712枚、ゴールドマン証券が4606枚、バークレイズ証券が4137枚、SBI証券が3576枚、野村証券が3323枚、日産証券が2901枚、モルガンMUFG証券が2405枚だった。
TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が4万3520枚、ABNクリアリン証券が4万1196枚、JPモルガン証券が1万1071枚、モルガンMUFG証券が8336枚、バークレイズ証券が8298枚、みずほ証券が5226枚、ゴールドマン証券が5015枚、野村証券が3133枚、BNPパリバ証券が3076枚、ビーオブエー証券が2683枚だった。
株探ニュース
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