(+0.42%)の5620.85で取引を終了した。3月までの1年間の雇用者数の大幅下方修正で利下げ期待に買われ、寄り付き後、上昇。一部小売りの好決算が支援したほか、長期金利の低下でハイテクも買われ、相場は終日底堅く推移した。パウエル議長の講演を控えた調整売りに一時伸び悩んだが、終盤にかけ、連邦準備制度理事会
(FRB)が公表した7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で9月の利下げが示唆されると、再び買われ終了。
米国株が上昇したことから、東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替の円高傾向が嫌気されて日経平均は37883.86円まで下げる場面も見られたが、売り買い一巡後は切り返し、先物主導でじりじりと上げ幅を拡大。一時前日比400円超と8月1日以来の水準まで上昇する場面がみられた。ただ、プライム市場の売買代金は引き続き4兆円を割り込むなど商いは閑散。午後は様子見ムードも強まり、上値の重い展開となった。
大引けの日経平均は前日比259.21円高(+0.68%)の38211.01円となった。東証プライム市場の売買高は13億4022万株。売買代金は3兆6468億円。業種別では、医薬品、倉庫・運輸関連業、化学、食料品、小売業などが上昇した一方、銀行業、証券・商品先物取引業、ゴム製品、輸送用機器、その他金融業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は62.7%、対して値下がり銘柄は33.2%となっている。
日経平均採用銘柄では、国内証券会社のポジティブなレポートを材料に住友ファーマ<4506>、IHI<7013>、オムロン<6645>が買われた。また、エーザイ<4523>、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、塩野義製薬<4507>と医薬品セクターの上げも目立った。このほか、信越化学<4063>、住友化学<4005>、日立造船<7004>が買われた。
一方、スクリーンHD<7735>が売り優勢となったほか、米金利低下が嫌気されて野村HD<8604>、大和証G<8601>など証券株が売られた。また、千葉銀行<8331>、ふくおかFG<8354>、コンコルディアFG<7186>、三菱UFJFG<8306>など銀行株もさえない。このほか、住友電工<5802>、ディスコ<6146>、オークマ<6103>、ブリヂストン<5108>が売られた。
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