7月31日の米国市場はNYダウが100ドル高、ナスダックは29ポイント高だった。月末要因から積極的な売買は手控えられた。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが終了に近づいたとの見方は根強いほか、今週発表されるアップルなど主要ハイテク企業の好決算を期待した買いに引けにかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比変わらずの33260円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで寄り付き直後に下げに転じる場面も見られたが、その後はこう着ながらもプラス圏での推移を継続しており、一時33360円まで買われた。狭いレンジではあったが底堅さが見られており、押し目買い意欲は強そうだ。昨日の日経平均はマドを空けての上昇で節目の33000円を回復すると、終日33000円を上回っての推移を継続していた。利食いから節目の33000円に接近する局面においては、押し目狙いの買いが入りやすいだろう。
全体としてはこう着ながらも、決算発表が本格化するなか、個別での物色は活発になろう。昨日は下方修正を発表したファナック<6954>が弱い値動きとなり指数の重荷となったが、他の銘柄に波及する流れは限られていた。センチメントは良好とみられ、決算発表受けて評価される銘柄へは、値幅取り狙いの資金が集中しやすい。
昨日の引け後に決算を発表したところでは、パナHD<6752>、三菱電<6503>、東北電力<9506>、九州電力<9508>、大和証G<8601>、塩野義<4507>、大阪ガス<9532>などがポジティブな内容だった。中小型株ではエーアイ<4388>、ブロードエンター<4415>、インヴァスト<7338>、ウェーブロックHD<7940>、ヒロセ通商<7185>辺りに個人主体の短期資金が向かいそうだ。
なお、日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+1σを捉えてきた。33180円辺りに位置しており、同水準を上回っての推移が続くようだと、6月高値辺りを意識したトレンド形成に向かわせる可能性はあるだろう。決算本格化で上値追いは慎重になるものの、売り仕掛け的なトレードは避けておきたいところである。
<AK>
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